2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧
今日は豊島(てしま)と小豆島へ。豊島は産業廃棄物問題で有名になってしまった。行政的には小豆島の土庄町に属している。ここにもベネッセが着々と美術館を建設中。 だいたい40分に一本、臨時のバスが西周りと東周りで回っていて、見学者はそれをうまく利…
下巻も読み終わった。ニーチェの思想に賛同するにせよ、批判するにせよ、一度は読んでおく必要がある。細部もおもしろい。緊張感のある対話で話が進んで行くという点では、古代中国の書物や、プラトンの対話編、星の王子さまなどと共通している。
今日は犬島と直島へ行くことにした。どちらもベネッセが大きく関わっている。犬島の「精錬所」はその名前が示すとおり、もとの精錬所を再利用したもので、高い煙突を利用して館内の温度を一定に保っている。内部も、長く垂直に折れ曲がる廊下に鏡を配して作…
昼には高松に戻り、瀬戸内国際芸術祭へ。7つの離島に作品が点在する、意欲的なプロジェクトで、メディアや外国人も多く、船はごった返すほどだった。今日は男木島と女木島へ。どちらも高松市に属する小さな離島。山がちで坂が多く、狭い割には歩くのに疲れ…
丸亀で猪熊源一郎美術館に行き、シッケテル展。さらに高知県立美術館でユーリ・ノルシュテイン展。旧赤岡町の絵金祭りも鑑賞。野外での絵金屏風の展示で知られるイベントだが、生憎の雨となった。
科学研究費補助金による研究「変動期社会における離島および山村地域の政策課題に関する実証的研究」をまとめたものらしい。全13章を研究者一人づつが担当している。私の研究にとっては、参考になる章とならない章とがある。
朝日新聞記者から東大教授に転身した石弘之氏を中心に、六人の研究者が環境学の技法(問題設定、解釈、データ収集や判断)をまとめた。非常に有益。特に統計学者の松原望氏が、水俣病を素材に統計の扱い方を書いているのはやや驚いた。データが不十分でも、…
グラフィック・デザイナーの松田行正氏が、雑誌『デザインの現場』での連載をまとめなおしたもの。「みつめる」「こだわる」「つながる」「みわける」の4部構成で、記号や文化を語る(漢字についてもちょっと出てくる)。文章よりも図表の方が楽しい。しか…
1970年東京都生まれの著者は、1989年から1990年にかけ、フェリーで沖縄に渡り、似顔絵描きでわずかなお金を稼ぎながら、さらに宮古、石垣、西表へと旅を続ける。その「19歳の旅」の記録が本書。テントを張って警察に追い出されたり、暴力的な…
関学の難波さんの著作。タイトルに「クロノロジー」(年代記)とあるが、文字通りの年代記ではなく、広告および広告史の論文集。私は広告については無知なので、教えられることが多かった。
邦訳の副題は「コミュニケーションが仕事になるとき」。内容は、現代の仕事において、コミュニケーションの重要性が増しているという指摘で、それ自体は基本的には正しいと思うのだけれど、問題は、「コミュニケーション」という言葉の含意が、日本語と欧米…
関学の奥野卓司教授の著作。書き下ろしではなく、これまでの著作をまとめ直したもの。既に読んだ本も何冊もあり、また、分野的に熟知していることが多かったため、速く読めた。
ドブレと並ぶメディオロジーの第一人者とされるダニエル・ブーニューによるコミュニケーション論の入門書。以前にうっかりフランス語版を買ってしまって、どうしたものかと思っていた。
ハーバード大学の人気講義(NHKでも放送していた)の書籍化。豊富な実例を基に、読者(聴講者)に正義とは何かを考えさせる。細かな論点に立ち入るよりも、骨太の思考を要求する。 すべての問題について、サンデル自身の見解が示されているわけではない点…
大学初年度生向けの教科書。図表も多く分かりやすくできていると思うけれど、高校で習う地学の範囲の中身が多く、その分実際の環境問題についての記述が少ないのは物足りない(今の高校生は地学を履修していない者が多いから仕方ないか)。また、初等数学の…
平城京の歴史や寺社について解説する。奈良には何回か遊びに行ったが、また行ってみたいな。
初版は1973年に出た本だから、すでに40年近く経過している。京大の文系向け教養数学の授業を基にした本らしいが、さほど特徴は感じられず、なぜいま文庫で復刊したのかよく分からない。コラムも大して面白くない。
かつては「週刊文春」に連載されていた、「お言葉ですが・・・」シリーズの第13巻に当たる。著者の高島氏は、実は因縁浅からぬ仲で(こんなことを言ったら誤解されるかもしれないが)、母にとっては同じ中国文学を研究する同業者であり、私にとっては大学…
日経ビジネス・オンラインでのコラムをまとめた共著。第一部は「経済理論から政策を考える」、第二部は「民主党の経済政策を点検する」と題され、計全20章を、8人の執筆者で分担している。 私が特に興味深く読んだのは、第17章「日本経済の「輸出依存型…
新潮新書は中身が軽いものが多いが、この本は読み応えがある。鳩山首相による二酸化炭素25パーセント削減という「公約」が、国際的にも、経済的にも日本を苦境に陥らせる可能性があることを論証する。
選挙結果を見た。予想以上に民主党の議席が減っている。しかし、第一党になったとはいえ、自民党も勝利とは言えまい。得票総数では民主党の1845万票(比例区)に対し、1407万票(比例区)と大きく水を開けられている。自民党が勝ったのは、要するに…
数あるSNSの中で最も成功した部類に入るfacebook(日本ではまだmixiの方がポピュラーだが)の創始者、マーク・ザッカーバーグの半生を記したもの。原題はThe Accidental Billionaireだから、直訳すると「偶然で大金持ちになった男」というところか。周囲の学…
タイトル通り。よくまとまっている。
著者は隠岐で書店および通信機器販売会社を経営、「隠岐学セミナー」にも中心的に関わっている人物。隠岐学セミナーのことや、十津川村との交流、隠岐の町おこしのことなどが語られている。
一応選挙行ってきた。しかし、これでよかったのか、迷いは消えない。
この著者の本は初めてだが、評判がよいようなので読んでみた。確かに面白かった。大学を休学して古本屋に勤める主人公が、ある女性に亡父の書いた小説を探し出して欲しいという依頼を受ける。報酬の多さに惹かれて着手するが、そこから二十年前の殺人事件が…
NHK「クローズアップ現代」の、『変わる巨大メディア・新聞』の回を制作した著者が、その時の取材を核として新書にまとめたもの。売上げおよび広告収入の減少と、それに伴う記者のリストラや、新聞社自体の破綻まで、多くの事例が取り上げられている。特…
あしたは参議院議員選挙か。選挙結果にはもちろん興味はあるが、さて自分がどこに投票したらよいのか、本当に悩んでいる(決めてもこのブログで発表するつもりはないが)。自民党や公明党に投票するつもりは皆無なので、民主党にするのか(うちの選挙区は民…
那覇市役所は現在庁舎を改築中で、プレハブの庁舎で仕事をしている。めぼしい成果なし。沖縄県庁では、南北大東への光ファイバ敷設の話を中心に伺った。
本文67ページだが、非常に小さい版型なので、普通の本にしたら20ページくらいではなかろうか。哲学者フランクファートが、bullshitについてまじめに考察する。 このbullshitというキーワードだが、なかなか日本語にしづらい。英和辞典では、たわごと、で…