2017-11-01から1ヶ月間の記事一覧

乱流のホワイトハウス

著者は朝日新聞のワシントン特派員として、ホワイトハウスの内部に深く入り込み、オバマや高官の素顔に触れた。しかし読むほどに、オバマの素晴らしさ(特に広島訪問の決断)と、トランプの未熟さが浮かび上がる。

日本殺人巡礼

フリージャーナリストが殺人事件を取材したもの。私が印象に残ったのは、覚えていなかった事件だが、ネパール人の男が日本人と結婚して来日したものの、約1年後にその妻と幼い子供を殺した事件。実は男にはネパール人の妻子もおり、れっきとした重婚、小さ…

電通巨大利権

タイトル通り、電通の持つ巨大な利権や闇が語られる。 特に東京五輪および、憲法改正国民投票について。東京五輪はもはや、電通が金儲けをするための道具になり下がっているのではないか。電通やIOCは巨大な利益をむさぼりながら、無償で若者たちを炎天下…

あなたは自分を利口だと思いますか

表題など、オックスフォードおよびケンブリッジで出題された「難問」を紹介する。「歴史はつぎの戦争をとめ得るでしょうか?」うーん。今では階級的ということであまり奇抜な問題は出されないそうだ。

検証 産経新聞報道

産経新聞は「商売右翼」であり、まあまっとうなジャーナリズムとは言えないが、きちんとそれを裏付けた著作。朝日の植村隆記者を攻撃したものの、植村氏に反論されてボロボロになっていく阿比留記者のことを、植村氏自身が第2章で書いている。また、大阪本…

休日出勤していいますが、やっと業務が終わりました。

性の夜想曲

これは一種の奇書。チェコ・アヴァンギャルドの詩人と画家がコラボして、性を描き出す。

クラシック音楽の歴史

うちの母はクラシック好きだったのだけれど、私はあまり興味がなかったので、中高の音楽教科書程度の知識しかない。本書は人物中心、平易に説明してある。個々の楽曲がまだ消耗品であったころ、楽譜にも残されずに消えてしまった多数の曲を思うと泣けてくる…

昨日は兵庫県民会館で、ひょうご講座の講演をしました。 与えられたタイトルは「ソーシャルメディアの成長と民主主義」。大したお話もできませんでしたが、60代を中心とした約30名の聴衆の方々はとても熱心に聞いてくださりました。大学とは偉い違いだ。…

The Black Box Society: The Secret Algorithms That Control Money and Information

「美少女の記号論」

日本記号学会による「叢書セミオトポス」の12巻。美少女についていろんな論者が語るが、なんといっても藤浩志氏の話が衝撃的だった(どこが衝撃的なのかは読めば分かります)。巻末には謎の「有毒女子通信」が付されている。

模様と意味の本

「点と水玉」「線と縞」「四角と格子」「曲線と花柄」「枠組みを超えたパターン」の5章構成で、洋服や壁紙などを題材に模様の意味づけを語る。

印刷という革命

副題に「ルネサンスの本と日常生活」とあるように、ルネサンス期の出版産業や、人々と書物とのかかわりを、詳細な資料をもとに跡付けた浩瀚な書。パピルスの大敵は湿気である、とか、ベネディクト会子デ・ストラータによる印刷批判とか、エラスムスによるラ…