2009-12-01から1ヶ月間の記事一覧

産経新聞ニュースより 「伊江島か下地島で」 普天間移設先 小沢氏が意向 2009年12月30日(水)8時0分配信 産経新聞 民主党の小沢一郎幹事長が米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)の新たな移設先について、沖縄県内の離島を軸に検討する考えを与党…

晩期資本主義における正当化の諸問題

ユルゲン・ハーバマスの1973年の著作。当たり前のように感じる個所も多いけれど、ところどころに流石と思わせるような指摘もある。

ツィッター 140文字が世界を変える

ツイッター本の一つ。

数日前、WiiとWiifit Plusを買った。今年最後の大きな買い物(いや、大きくもないか)。コンピュータゲームを買ったのは初めて。実家にいたころには、妹がファミコンを持っていて、何度か遊んだことはあるが、別にはまりもせず、その程度。さて、運動不足解…

思想地図vol.4

東浩紀氏の個人雑誌となった感のある「思想地図」だが、来号で北田暁大氏も編集を離れるそうだ。本号を読んだ感想を一言で言えば、座談会はおもしろいが論文はそれに劣り、創作(小説)は読むに値しない。中沢新一氏も来年は還暦だが、元気で活躍中なのがう…

個人情報保護法の理念と現代的課題

中央大学に提出された博士論文だそうだが、同じく中央大学に提出された青柳武彦氏の博士論文「情報化時代のプライバシー研究」のような主張の強いものではなく、過去の文献や判例の整理が分量のほとんど大半を占めており、論文というよりは資料集として実用…

Prefiguring Cyberculture

タイトルを訳すと「電脳文化の予兆」とでもなろうか。電脳文化関係の学者のみならず、ライターや、アーティストなどによる論文集で、中途にはCG作品も紹介されている。執筆者は、「テクグノーシス」のエリク・デイヴィス、「エスケープ・ヴェロシティ」の…

西郷南洲遺訓

西郷隆盛は有名だが、その思想についてわれわれは(少なくとも私は)あまり知らない。本書は、西郷が残した遺訓と、佐藤一斎『言志四録』から西郷が選び評をつけたもの、さらに「遺教」を併載、西郷がどんな人物であったのかがよく分かる。漢詩も多い。明治…

米軍再編

2005年に出た本なので当然それ以後のことは書いていないのだが、米国と日本の間で、基地問題に関してどれほど緊迫したやりとりがあったのか、そして、日本政府の中でいかなるヘゲモニー争いがあったのか(たとえば、外務省と防衛庁との対立)、詳細に記…

理趣経

真言宗に属する密教のひとつ「理趣経」の解説書。私はほとんど仏教書を読まないが、立花・佐藤のブックガイドに載っていたので読んでみた(上の本もそうだが)。もとのサンスクリット語にいかに変な漢字を当てているかも興味深い。

ラジオの戦争責任

著者の専門は経済思想史のようで、畑違いだがおもしろく出来上がっている。テレビ普及以前には確かに、ラジオはメディアとして大きな力を持っていた。本書は、ラジオ(仏教)演説家の高島米峰および友松円諦、ラジオの販売に尽力した松下幸之助、戦争責任を…

大人のための近現代史 19世紀編

「知の技法」的なすっきりとしたレイアウトで、東アジア(日本・韓国・中国)の近現代史を解説する。「大人のための」とついているけれども、むしろ中高生が読むのに適しているのではないか。ただ、いきなり「西洋のパワーズ」という表現で始まるはどうなの…

我思うゆえに我あり 死刑囚・山地悠紀夫の二度の殺人

ノンフィクション・ノベルという手法で、あたかも見てきたように山地悠紀夫の短い生涯について書かれた作品。最初の殺人(母殺し)については、同情の余地が大いにある。とにかく家庭環境がひどい。アルコール中毒で働かない父、その父に対してつらく当たり…

POWERS OF TEN

科学者フィリップ・モリスン夫妻と、建築家・デザイナーのイームズ夫妻の共著。宇宙の天体から、人間の世界、そしてミクロの素粒子まで、スケールを10倍ごとに変える旅。原著は1982年だが、現在でもおもしろい。今の技術を使えば、もっと美しい本が作…

九州・沖縄シネマ風土記

九州・沖縄の各県を舞台にした映画作品を紹介する。もっとも県ごとで紹介している作品の本数には大きな差があり、著者が勤務していた熊本は20本、生まれた福岡が11本であるのに対して、宮崎は2本、鹿児島・沖縄・長崎は3本である。

終戦日記

大仏次郎氏が、終戦直前から直後まで書き綴った日記。爆撃によって各所で人が死に、交通も途絶する中で、大仏は読書を中心とした静かな生活をしようと努める。軍部に対しては、激しい言葉もところどころにある。詳細に記録される物価のことや、文士同士のつ…

「文学」の精神分析

斎藤環の文学論集だが、要は文庫も解説など、依頼されて書かれた文章の寄せ集めで、一貫したテーマ‥があるわけではない。

電子の標的

誘拐事件を扱った著作だが、ミステリーというよりは、警察の監視・捜査能力が主役の警察小説。やや素人っぽさが残る文章(特に会話)だが、技術が主役だと思えば特に気にははらない。

[book}マルクスと批判者群像

ワイトリングやヘスといった、マルクス・エンゲルスと関係の深かった初期の共産主義者たちを主人公に、共産主義運動を跡づける著作だが、現在どの程度の意義があるかは疑問。

ザ・コールデスト・ウインター 朝鮮戦争 下

マット・リッジウェイの活躍により、米軍は一応中国軍に対して「勝利」をおさめる。しかし、マッカーサーは相変わらず尊大な態度で、人望を失ってゆく・・・。ハルバースタムの労作、完結。

[book}日米同盟の正体

著者はもと外務官僚で、防衛大学校教授。日米同盟について、米国側も大きな利益を基地から得ているので、日本が「守ってもらっている」というような引け目を感じる必要はまったくないとする(とすると、国内事情でアメリカをじらしている鳩山首相の「決断」…

人身売買?

毎日新聞ニュースより 婚活情報 会員1万6000人分流出…元役員が売り込みか 12月23日12時12分配信 毎日新聞 元取締役が売り回っていた「婚活データ」=2009年12月22日、後藤直義撮影(一部画像を加工しています) お見合い相手の紹介サービスを全…

そんなに多いのか「鉄道自殺」

読売新聞ニュースより 鉄道遅れ4万本、半数超が自殺原因…首都圏 首都圏の鉄道の運休や遅れの本数が昨年度、4万600本に達し、その半数以上が自殺に起因することが、国土交通省の調査で明らかになった。 同省は21日、JR東日本や東京メトロなど首都圏…

世界史の散歩道

著者は桐朋高校で長く教師を務めた人物で、教え子の赤川次郎が推薦の言葉を寄せている。資料を中心に置きながら、世界史の流れを学生向けに解説したもので、受験用の参考書とは別物。右翼の人々からはやや攻撃されそうな個所もある。

コンテンツ学

こういった分野の本が寄せ集めになってしまうのはある意味で仕方がないのだが、どうにも精彩を欠いている。たとえば授業用としても、使いたいと思うような個所がない。

世界財閥マップ

世界の有力な財閥について説明したもの。「マップ」とあるが、地図は最初に一枚あるだけで、別段地理的な位置づけにこだわっているわけではない。

関係する女 所有する男

斎藤環の著書としては、レベルが低いというか、あまり面白くない。途中、俗流の男女格差論を否定しているのだけれど、それと斎藤氏がここで展開している論(女は関係、男は所有)と、それほどレベルの違いがあるのか?

数学ガール

数列から母関数を作り、その「閉じた式」を使って数列の一般項を求める、というテクニックを教わった。「バーゼル問題」に感動した。オイラーはえらい。物語調の部分は、私には余計。

ザ・コールデスト・ウィンター 朝鮮戦争

著名なジャーナリストであるデイヴィッド・ハルバースタムの遺著。朝鮮戦争開始当初の、北朝鮮軍の強さと韓国軍の弱さ、米軍の反撃、中国の参戦まで。マッカーサーについても詳しいが、中公新書の『マッカーサー』を以前に読んでいたので、マッカーサーの実…

誰も教えてくれない地デジTVの裏側

地デジのことのみならず、テレビ一般についてのメディア・リテラシーを語る。専門家にとっては新しい情報はほとんどないが、学生・一般向けには分かり易く書かれている。