2005-01-01から1年間の記事一覧

絵葉書資料館

寒空のなか、垂水区にある「絵葉書資料館」という、個人の住宅のような「博物館」に行く。 http://www.timeroman.com/postcard/html/pos.html 夕食は舞子駅の駅ビルで。

「見ること」の哲学

鏡はなぜ左右のみを反転させるのか。はづかしながら私は、この問いに対しては、ガードナーが与えた「鏡が反転させるのは、左右ではなく前後である」という回答で、分かった気になっていた。しかし、この本の著者船木氏によれば、それは最終回答でもなんでも…

真贋のはざま

東京大学総合博物館コレクションの一つ。タイトルが示すとおり、「ホンモノ」と「ニセモノ」の問題を広範に扱った書。狭い意味での美術や、考古学的な古美術に限らず、石器や、生物の「擬態」といった事例まであって飽きさせない。私が特におもしろかったの…

まんが ハングル入門

本棚を片付けていたらこんな本が出てきた。さっそく読む。ハングルはローマ字のようなものだから、読み方だけ覚えるのは本当に簡単だ。私もすぐに覚えた。しかし、それだけでは韓国語ができるようにはまったくならない。単語も覚えなくてはならないし、文法…

やっと今年の授業も終わりました。一段落です。業務はまだ残っていますが。冬休み中も取材に行きたいけど、寒さに負けてしまいそうです。

姉歯さんがなんかかわいそうだ。下請けで圧力を受けただけなのだから。今、彼をホテルに缶詰にしているのは幻冬舎の見城社長ではないだろうか。そのうち手記『弱い自分がいた』が出ることでしょう。この印税をマンション被害者の賠償に充てる。いっそ、筑紫…

これまたひさしぶりに東大駒場へ行って、ベルナール・スティグレールのシンポジウムへ。同時通訳してたのHさんでしょ、すごいな。http://www.nulptyx.com/lec_stiegler.html午後の部は出ずに神戸に帰る。しかし、八百徳のうなぎ茶漬けを食べるために浜松で…

筑波大学で朝から集中講義「映像文化論」。最初は学生が少なくどうなるかと思ったが、だんだんじわじわと増えて、午後は100人程度に。だったら最初から来なさいよ。終了後は仲田誠先生に、中華をご馳走になる。店の名前は残念ながら忘れてしまったが、と…

茨城県のいくつかの自治体(水戸市、ひたちなか市、つくば市、土浦市)で地域情報化政策の取材。その後、高校時代の同級生(土浦在住で、製薬会社の研究員をしている)と7年ぶりくらいに会い、「レッド・ロブスター」で夕食。でもパエリアが貧弱でなさけな…

脳男

おもしろいと聞いていたので読んでみたが、私の感想は「?」である。舞台は中部地方第二の都市の「愛宕市」で、東海道新幹線も通っていると書かれているから、浜松か静岡を想定すればよいのか。連続爆破犯の逮捕の現場で捕らえられた、自我や感情に障害のあ…

Media Culture

ダグラス・ケルナーによるメディア文化論。それなりの分量のわりにあまり新味もないが、第9章のボードリヤール批判は辛辣で楽しい。

みどりの窓口を支える「マルス」の謎

マルスというのは、国鉄の先駆的な指定券販売オンラインシステムで、60年代からこの分野をリードしてきた。下山進『勝負の分かれ目』で読み、詳しいことを知りたいと思っていた。依然物足りないところもあるけれど、産業情報化への興味を深めるのに有益な…

人工生命と進化するコンピュータ

積ん読してあったのを読んだ。97年の本だから、ちょっと古くなっているかも。トム・レイの開発した人工生命(コンピュータ上の生命シミュレーション、遺伝的に進化する)について詳しく解説しており、カラー口絵もきれいだ。ティエラのホームページ(英文)…

マルチチュード

前作『帝国』の時には、評判になってからかなり遅れて読んだため、マルチチュードは早めに手に取った。マルチチュードとは、ネットワーク化した権力組織である「帝国」に対抗するために、やはりネットワークを形成して対抗する、資本に疎外されている人びと…

塾講師アルバイト学生(23)による小学6年女児殺害事件。どうしたんだ同志社。教師だけでなく学生まで腐ってきたのか。窃盗障害事件を起こした学生など、停学ではなく退学させろよ。退学させていればおそらく彼は塾講師になれなかったろうし、今回の事件…

マネーロンダリング

評判は聞いていて、いつか読んでみようと思っていたが、たまたま図書館で見つけた。いやあ、面白かった。話の筋は、やや図式的(主人公のところに怪しい美女が訪ねてきて、「依頼」を受ける、日本のヤクザと香港のヤクザが抗争する、美女には悲しい過去があ…

新刊のお知らせ

新刊『地域情報化政策の事例研究』、ようやく北樹出版より上梓されました。まだ本屋さんの店頭には並んでないようですが、私のところには既に見本が来てます。タイトル通り、ここ数年間取材を続けていた地域情報化政策についてまとめた本です。ちなみに刷り…

昨晩はゼミの忘年会。しかし、ゼミ生が私の研究より私生活に興味を持つのには本当に困った。飯食って大学来て授業して研究して寝てるだけなのに。私の面白さは生活ではなく、頭の中にあるのに。新刊が出たのにさっぱり話題にすらしない(落胆)。ヤツラハワ…

まったく許せん

別に私が書かなくてもよいことだが。 【トルヒヨ(ペルー北部)=中島慎一郎】ペルー北部トルヒヨにある高等裁判所のカルロス・テノリオ・オルティス長官は4日、同裁判所が今年8月、広島の女児殺害事件で逮捕されたフアンカルロス・ピサロ・ヤギ容疑者(3…

大阪破産

大阪に限らず、たいていどこの自治体でも財政はひどい状態にあるのだが(地震に直撃された神戸市はもちろんのこと)、特に職員厚遇問題で槍玉に上がっている大阪市を例にとってその問題点を指摘。もちろん大阪市にも構造的に赤字が増えやすいところはある(…

学校に来て、書類の整理や教材の準備もろもろ。他の学科ではAO入試をやっていた。

霞ヶ関の正体

東大で地理学を学んだあと行政管理庁に入省し、お役人の生態をつぶさに見てきた著者による、辛口の行政論。退官後は群馬大学・社会情報学部で教鞭を取られていた(学会でお見かけしたこともある)。日常言語でかかれておりすっと読めるが、中身はなかなか厳…

新快速に乗って播州赤穂へ。博物館で四谷怪談展を見たあと、赤穂温泉にのんびり漬かり、牡蠣料理に舌鼓を打つ。まあたまには休まないと。

漢字圏の近代

ここで言う漢字圏とは、中国を初め日本、朝鮮、ベトナムなどの、漢字を受容した文化圏域を指す。この地域における漢字受容・利用に関する諸問題を、10人の専門家が考察した論文集。もとは東大駒場での授業(中国語・朝鮮語部会主宰)であったらしい。した…

Virtual Art

良書の多い、MIT出版局の「レオナルド」シリーズ(アートとテクノロジーに関する叢書)の一冊。特に第3章のパノラマ論がおもしろい。ドイツ語からの翻訳書。

遺伝子改造

タイトルに引かれて買ってしまった。金森さんは、サイエンス・ウォーズに関する名著を書いた科学史家。 中身はタイトルから分かるように、遺伝子を改造できる時代になったとして、それをしてもよいのかどうかを哲学的な観点から考察するもの。だが物足りない…

愛玩ロボット

ええ、うちも買いましたのよ。話題のペット・ロボット。ついついセールスマンに乗せられてしまいまして・・・。ええ、犬なのか、猫なのか、猿なのかよく分からないのですが。それが、非常に手間がかかるの。ホントに。ペット・ロボットといったら、普通は楽…

久しぶりに短編小説を思いついた。

最近話題になっている違法建築問題について。 姉歯さんには罰として、自分が書類を偽造したマンションに「禁錮刑」というのはどうだろう。うっかり出てくると口封じのために殺し屋に狙われるから危ない。 ところで、死者を鞭打つのは美風に反するが、この件…

resfest2005

というわけで、11時半から夜の9時頃まで、6つのプログラムを続けざまに見た。椅子は堅く、腰が痛くなった。作品の質自体は、昨年と比べて落ちていないと思うが、ハコが小さくなっているのは情けない。前年のなんばHATCHは、相当大きな会場だったか…