2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

超「超」整理法

押し出しファイリングで一世を風靡した野口教授の「超」整理法だが、新作の「超「超」整理法」では、情報化の進展に対応し、なるべく書類は自分で持たず、Gメールを使ってメールの形でグーグルに保管してもらうことを提唱する。グーグルがサービス停止に陥…

今日もPFFへ

昨日に引き続き、PFFアワード入賞作品をKAVCで見る。「舞い上がる塩」力作のアニメーションだけれど、ナレーションの滑舌が悪く、また、物語自体も錯綜していて、結局話の筋が良く分からなかった。 「GHOST OF YESTERDAY」2時間超と長い。美しい兄妹…

影響の不安

ハロルド・ブルームによる、文学(特に詩)の独創性や影響に関する思索。本書自体がさまざまな「影響の不安」を呼んでいるとも。優れた作品は、それまでの作品の「誤読」から生まれる。シェークスピアの偉大さも強調されている。

PFF

KAVC(神戸アートビレッジセンター)へ。ぴあフィルムフェスティバルを見に行く。PFFアワード入賞作品。以下に寸評を。 「トラとホットケーキ」演技はいかにも下手だけれど、今回の入選作の中では数少ない笑える作品。 「スケルツォ」異色作。つけひげの…

Privacy and Personality

プライバシーに関する論文集。政治学が中心だが、法学・哲学・社会学・人類学などのディシプリンのものも含まれている。

和泊町、知名町

飛行機で沖永良部空港へ。レンタカーを借りて和泊町役場へ。農水省の補助で整備したケーブルテレビをデジタル対応し、FTTHを実現しようとしている。地域情報化計画も、盛りだくさんの内容だ。残念ながら、和泊町立図書館は、「図書整理日」とやらで休み…

やどかりさん、こんにちは(リアル版)

サザンクロスセンターhttp://www.churashima.net/shima/yoron/sazan/index.htmlへ行ってみる。与論の文化・自然などについて、5階建ての建物全体を使って紹介。プラネタリウムや、森瑶子(一時期与論に住んでいた)のコーナーもあります。 職員の人から教え…

輿論と世論

佐藤卓己さんの新作だが、基は2005年から2007年まで『考える人』に連載されたもの。「輿論」という言葉が、当用漢字に「輿」が選ばれなかったために消え、「世論」がはびこるようになったありさまを嘆き、「輿論」の回復を祈念する。漢字の書き換え…

与論町

朝の飛行機で那覇空港へ。ソーキソバでブランチを摂り、与論空港へ。与論ははるか昔、高校時代の友人と船で遊びに来たことがあるのだが、もちろんもう何も覚えていない。 与論空港から歩いて中心部の茶花へ向かう。途中、「ヨロン駅」に立ち寄る。シーズンオ…

与論島の社会組織

こちらも与論島を対象にした研究書だが、特に人類学的な手法を使って、親族組織やそれに絡む相続の手法、儀礼などを詳しく分析している。

与論島

関西大学の地理学の教授と、与論町役場職員の共著。与論島の解説書なのだけれど、大きな特徴は、与論に残る独特の血縁集団「サアクラ」の説明に、かなりのページが割かれている。144−145ページには、著者たちの調査結果の集大成として、各世帯がどの1…

明日から与論

授業、ゼミ、ゼミコンパ。

Citizen Kane

ローラ・マルヴィの描く「市民ケーン」の解説書。BFI Film Classicsの一冊ということもあり、中庸を得た議論展開がなされていると思う。

つぼのいろいろ

「酒」の字のつくりの部分「酉」は、酒を入れるつぼを表した象形文字です。ちょっと意外ですが「理由」の「由」も、もともとは酒などを入れるつぼで、特に植物の実から作ったものらしい(ひょうたん?)。中が油化して抜けたもの。そこから「油」という字も…

飲酒運転での残虐な引きずり・轢き逃げ事件が相次いだと思ったら、今度は警察幹部が酒を飲んで当て逃げ。つくづく日本は酒飲みとドライバーに甘い社会だと思わざるを得ない。このブログには何度も書いているので昔からの常連さんには耳タコかもしれないが、…

筑波大学で集中講義「映像文化論」。出席学生多し。が、単位目当てかしらん。

城里町

水戸からバスに乗って城里町役場へ行き、地域情報化政策の取材。はるか昔には鉄道が走っていたらしい。バス会社は茨城交通だが、数日前に会社更生法を申請したそうだ。 町役場で合併した七会村(加入者系光ファイバ整備事業のモデル地区)のことを中心に伺う…

ビューティー・ジャンキー

一言で言えば、整形中毒。美しくなるために整形手術を繰り返す人が、高所得者に限らず増えているアメリカ。その実態を女性ジャーナリストが詳説するのだが、著者自身もビューティージャンキーの一人であることを告白する。

「ケイ」か「シュン」か

「携」(ケイ)の旧字体は「攜」なのだが、別体に「擕」というのもある。「雋」は「シュン」と読む字で、儁(俊)や懏、寯に含まれているので、なんとなく紛らわしいし、この「雋」の下の部分が、「凹」のできそこないのようで、ちょっと怖い。「攜」のつく…

出生前診断の法律問題

医師が出生前診断で胎児の異常を見抜けなかったもしくは伝えなかったために、障害児を持つことになった両親あるいは障害児本人が、医師を訴えるwrongful birth,wrongful lifeの問題を中心に扱っている。米国では損害賠償を認める判決が幾例も出ているのだが…

境界性の人類学

沖永良部島生まれの人類学者である著者が、自らの故郷「沖永良部」のアイデンティティを、各種の研究手法を組み合わせながら浮き彫りにした博士論文。沖永良部は、もちろん日本の一部であるのだが、沖縄文化の影響も色濃く残っており、日本人としての、鹿児…

NHK改革

元NHK職員の手によるNHK改革論。もちろん傾聴すべき点もあるのだが、外部からのNHK批判に対する反批判という色彩が濃い。第4章のBBCの事例、第6章の米国の事例は勉強になった。

サブカル・ニッポンの新自由主義:既得権批判が若者を追い込む

若手社会学者の中でもスターの一人である鈴木謙介氏の新著。既得権を批判することが、さらなる「新自由主義」(能力主義)の加速へとつながってしまうなど、さまざまな「ねじれ」をはらんでいることを指摘する。 細かな論点を多数含んでいるので、本格的に論…

霞ヶ関をぶっ壊せ

高橋洋一氏も次々と本を出すなー。第1章はこれまでの本にも書いてあったことが多いですが、第2章以降は、公務員制度改革をめぐって起きた、既得権益を守ろうとする官僚たちとのバトルが主題。大学卒業時には頭がよかったはずの高級官僚たちが、国益より省…

やどかりさんこんにちは

羸贏蠃臝嬴 上に挙げた五つの字に共通しているちょっと気持ち悪い部分、これもJISにないのでそれ自体を表示できないのですが、「やどかり」をあらわす象形文字が変化したもの、というのが通説です。右下の部分が微妙に異なっています(卂と凡)が、楷書に直…

神経経済学入門

こちらはトンデモ本ではないけれど、苦労して読み通した割りには、得られるものが少ない。経済学を神経に応用するということらしいが、ずるずると学説史めいたものが続いて、結局最後は、ゲーム理論の混合戦略の話がオチなのか?それならもっと優れた業績が…

血液型の暗号

著者は「カイチュウ博士」として知られる大学教授だから、多少はまともな本かと期待して読んだが、やはり血液型本はトンデモ臭い(表紙も、ベストセラーとなった本と紛らわしく作ってある)。免疫学的にA型は病気にかかりやすく、O型がかかりにくいとして…

なぜか「羊」は意外と重要な漢字に現われる

タイトルに書いた通り、なぜか「羊」は意外と重要な漢字に現われて来ます。漢字の作られた古代中国で、重要な動物だったという印なのでしょうか。 例えば、価値感をあらわす三つ組として、「真善美」ということが言われますが、このうち「善」と「美」には「…

貨幣の哲学

哲学者レヴィナスの著作。だが、本題は短い講演と論文のみで他の章は沿え物。うーん。レヴィナスを専門に研究している人にとっては必要な書かもしれないが、貨幣論研究には不要。

日本地図のたのしみ

地図関連本。地図記号の変遷や、地図の戦時改修の話がおもしろい。上田駅から6本も私鉄が出ていたとは・・・