2016-08-01から1ヶ月間の記事一覧

大学でまなぶ日本の歴史

帝京大学で行われている「日本史」「日本史概説」の教科書。

こころ動かす経済学

こころの問題と向き合ってこなかったことが、経済学が停滞した一つの原因であることは間違いないだろう。本書は、倫理や、男女の性差、差別、幸福といったこころの問題に経済学を応用する研究を紹介するもの。とはいっても、だんだん経済学から離れて心理学…

メディア・モンスター

有名建築家の一人として活躍した黒川記章氏の評伝。詳細に事実を調べてある。父も弟二人も建築家。京大を出て、東大大学院に入り丹下健三氏に師事。早くから、メディアでの露出を増やし、有名になる。もちろんその陰で努力も怠らないのだが・・・。数多い著…

光り輝くクズでありたい

AV男優が大変な仕事だということは薄々知ってはいた。しかししみけん氏の書いた本書を読むと、その厳しさは実感できる。「年間300人くらい参入して、3人くらいしか残らない」というのは、1%しか生き残れないということか。AV男優になろうとして、…

日本の古典はエロが9割

源氏物語が実はエロ本だということに、教養人の多くは気づいているだろうが、それだけではなく、古典はエロ本のオンパレードということを著者は教えてくれる。「古事記」「日本書紀」「風土記」「万葉集」に始まり、「伊勢」「源氏」「今昔」「四谷怪談」「…

日本デジタルゲーム産業史

コンテンツ産業論を専攻する著者が、アタリから家庭用ゲーム、アーケードゲーム、携帯ゲームなど多様な形をとって発展したデジタルゲームの歴史を振り返る。私はあまりデジタルゲームにはまった人間ではないけれど、それでも懐かしさを感じる記述があった。

著作物を楽しむ自由のために

元NHK職員から弁護士になった(いわば、「放送界」から「法曹界」に入った)岡邦俊氏の著作。著作権に関する裁判を検討・批判するもので最高裁判例も検討の俎上に乗っている。最高裁というと、最も権威のある裁判所だけれど、こと著作権に関しては必ずし…

デジタル情報社会の未来

岩波講座「現代」の第9巻で、タイトル通りデジタル情報社会に関連する論文が10本、収録されている。群馬大の平田君のネットカフェ論などは面白いのだが、全体としてよく言えば堅実で冒険が足りない。新鮮な執筆者か新鮮なテーマのどちらかは必要ではなか…

イディオッツ

トリアー監督は異色作を多く撮る人だが、これもまた驚くような作品。中心となるのは、精神障害者の振りをしてイタズラや小遣い稼ぎをする若者たち。ドキュメンタリー風に撮られているので、現実のグループと誤解する人も出るかも。そのグループが崩壊してい…

Room237

これは異色の映画。映画「シャイニング」について、批評家などが語るという、非公認批評作品。いったいキューブリック監督は何をもくろんであの映画を作ったのか、人類が犯してきた虐殺という罪を意識させるためなのか・・・。奇抜な意見としては、キューブ…