2005-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ゼミ

今日は午後からゼミ。表現の自由について討議するつもりだったが、就職活動期間ということもあり、どうしても話題がそちらの方へ。大学教育を空洞化させているのは、採用側なんだよな。

松本仁一『カラシニコフ』を読む。銃が簡単に出回り、普及する悲劇。私の問題関心からすると、ヨハネスブルグの監視カメラの話に興味を持った。カメラ設置後、市街地での犯罪は減ったが、郊外では増加したことをどう評価するか。

摩耶山

久しぶりに摩耶山に登った。神戸に来たての頃は、数ヶ月に一回登っていたが、ここ数年はすっかりご無沙汰していた。頂上に着き、国民宿舎人気ナンバー1と言われる「オテル・ド・摩耶」で、夜景を見ながらイタリアンのフルコース。まあ自分へのごほうびとい…

入試

入試で朝から晩まで拘束され、すべての雑務を無事終了する。今日のギャグ「ヨハネ・パウロ2世が病気なんだってね」 「ほーおー(法皇)」

高橋洋監督の「ソドムの市」を見た。なんというのかな・・・。ホラーというよりホラーのパロディ、時代考証むちゃくちゃ、スタジオ撮影の痕跡を消すどころか露悪的に表に出し、自主映画風・劇画風テースト。パゾリーニの「ソドムの市」とは違い、この「市」…

ライブドアとフジテレビとの攻防は、やっぱり気になる。現経営陣の体制の維持を主目的に増資するっていうのは、どうなのだろうか。放送の公共性というのも、「いたしかゆし」の問題だ。フジテレビが、軽薄なお笑い番組で収益を上げていることは誰でも知って…

羽曳野へ

羽曳野市の情報バリアフリー・テレワークセンター(陵南の森生きがい情報センター)へ。テレワークセンターはどこも苦労しているが、一番の問題は「営業力の不足」。つまり、仕事をとってこれない。ここの場合も、主たる事業は「講習」(有料)で、あとほそぼ…

ソロモンの歌

黒人女性として初めてノーベル文学賞を受賞したトニ・モリスンの『ソロモンの歌』を読む。不動産業で成り上がった拝金主義の父親と、医師の娘として生まれた夫婦仲の悪い母親、行かず後家になりつつある二人の姉、さらに黒人の民族文化を色濃く残している父…

モノポリー

どうも今年もゼミ合宿は行えそうにないので、その代わりに深夜の大学で、教育の一環(?)として、モノポリーを数年ぶりに楽しむ。しかし、こんなに時間がかかるものだったのかな。結局、誰も破産しないうちに時間切れとなりました。

NTT出版に、『メディア・シンドロームと夢野久作の世界』の再校を取りに行く。日曜だけあって、オフィスには担当編集者の佐々木さんしかいない。目黒雅叙園の11階から見る風景はなかなかよい。

翔心会

翔心会で「地域情報化政策」について話す。ついつい時間が延びてしまい反省。退屈されるかなと思ったが、反応はそれなりによく、満足。

やはり仕事の必要性から、ピンチョン『重力の虹』(上下)を読む。私は相当な速読家だが、それでも6時間くらいはかかった。巽孝之さんの解説にも助けられ、『V』よりは分かったような気もするが、それでも、なぜもてはやされるのかは分からない。読むスピ…

NTT出版にて仕事の打ち合わせ。その後、映画「Jam Films S」を見る。七本の短編映画のオムニバスだが、よかったのは大杉漣と小雪の出ていた「ブラウス」くらい。「α」の内山理名が大沢逸美に見えた(年がわかってしまう)。

やれやれ

書評や時評などの短期の依頼原稿がほぼ終わり、世界思想社の再校も返送して(あ、久作論の再校はまだだ)、成績評価も提出し、ひといきついたと思ったら、ちょっと厄介な問題が出てきて、会議を招集しなくてはならない。やっと、中長期的な研究・執筆に手を…

Richard Hunter"World without Secrets"を読んだ。まあ監視社会論の範疇に入るだろう。ハンターの法則というのを提唱していて、その第一法則が、 「ネットワークは(力を)増幅する」(これはもはや常識かな) 第二法則が「すべてが知られているとしても、す…

発表会

修論・卒論発表会。講座主任として、久しぶりに背広とネクタイを着用。ある同僚に「そういう姿を初めてみた」と言われた。そりゃそうでしょう。いつもはわざと襤褸をまとっているから。9時から6時までの長丁場だった。女子学生から義理チョコたくさんもら…

ラーメンズ

新神戸オリエンタル劇場に、ラーメンズの公演「アリス」を見に行く。最近あまりテレビで見れないのは、やはり舞台での活動に主眼を置いているためだろうか。ちょっと値段は張るけれど、それだけの価値は十分にあった。内容については秘密にしておくのが礼儀…

仲正昌樹「お金に「正しさ」はあるのか」

特に文学作品を題材にした貨幣論。「ベニスの商人の資本論」「ファウスト」のような、貨幣とのつながりが明らかな作品ばかりでなく、意外な作品、例えば「ドラキュラ」「蛇にピアス」「海辺のカフカ」といったものも題材にしている。そればかりでなく、貨幣…

「おとくライン」の営業

自宅に珍しく電話がかかってきた。なにかと思ったら、日本テレコム「おとくライン」の営業(笑)。いろいろ話を聞いて、結局基本料金が100円下がるだけみたいだけど、まあ変えてみることにします。一つ気になったのが、私の個人情報をどこから得たのか(…

『中央省庁の政策形成過程』『同・続』を読んだ。残念ながら、地域情報化政策の研究に使えるところはあまりない。

非常勤で行った大学のレポートの採点。たとえ学力が低くても、自分で一生懸命書いているレポートには好感が持てるが、なんだか分からないものをネットでコピーして、貼り付けただけ(脈略もない)のものさえある。もちろん後者は不可である。 大学評価への動…

須原一秀『現代の全体をとらえる一番大きくて簡単な枠組』を読んだ。哲学の無効を誰にも分かりやすく暴露し、現代を肯定的に捉える思想書だが、ニーチェ論が秀逸(ニーチェのファンは怒るかもしれない)。結局、ニーチェに対して「なんだ、口ばっかりか」(…

献血をする。もちろん400cc。ただ血圧がかなり下がっていて、40−90だった。もっとも高校生の時は40−80だったが。

教授会

卒論のことで、学生さん二人来室。そして教授会。大して長くはかからなかったが、時間がもったいないので、その間は『日本の論点2005』を読む。昨日のエコノミストの記事があったものだから、フェミニスト小倉千賀子の 「結婚のバランスシートが最初から…

久しぶりに週刊エコノミストを買った。目当ては特集の「NTT「再独占」問題」。いったい、NTTは強いのか、あぶないのか、よく分からない。焦点は、NCC(新規参入通信会社)が打ち出した、NTT東西の回線を借りない新サービス「直収電話」(「おと…

最近読んだ顔の本二冊。 「顔という知能」は、ロボットに人間のような表情を与える工学的研究。「「顔」研究の最前線」は、学際的なものだが、心理学が中心。どちらも面白いが、自分の研究にそのまま応用できないところが残念。

顔の本

今日はゼミ(午後2時から6時)、そして、卒論おつかれさんコンパ。

自動車と引きこもり

引きこもりの話や自動車の話は、このブログでも何度か書いたが、私は引きこもりよりも深刻なのが「自動車への引きこもり」だと思っている。奈良の事件を始め、柏崎の九年間に渡る少女監禁事件も、誘拐は自動車で行われた。車の中は密室だから、なにが起きる…

小浜逸郎『正しい大人化計画』

多くの若者が「大人になれない」現状を打破するために、具体的な教育改革案を提示する。小浜氏の主張を要約すると・義務教育は「四・四」の八年に短縮。 ・学校では基本科目と道徳のみを教え、体育・音楽・美術などは学校から切り離す。 ・高校は私立を中心…

本田和子『映像の子どもたち』を読む。子どもを扱った映画の批評だが、なまぬるく、毒が足りない(笑)。