2009-11-01から1ヶ月間の記事一覧

授業、業務の後に夜の飛行機で那覇空港へ。スーパーホテルに宿泊。

婚活失格

あの「崖っぷち・・・」の樋口康彦氏の新作。他の婚活者を「妖怪」呼ばわりするなど、ますます邪悪さと上から目線がパワーアップしている。これは実用書ではなく、上から目線の著者を、読者が上から目線で楽しむために作られた本なのだろう。知らぬは著者ば…

Twitter社会論

Twitterを勧める人は多いけれど、どうも落ち着きをなくすような気がしてコワい。本書の著書、津田氏も「仕事がはかどらない」と言っているし・・・

PFF3日目

今日もKAVCでPFFアワード入選作品を見る。 「シュナイダー」罪と罰とをテーマにした作品だが、残酷な描写が多く、妻は気に入らなかったようだ。私は高く評価してもよいと思っている。 「恋愛革命」ストーカーが泣いて喜びそうな作品。 「VISTA」…

世界を読み解く数学入門

数学科出身の経済学者・小島寛之氏の著作。数学の面白さ・有益さを理解させたいとの情熱に溢れている。前半はまあ易しめだが、後半面白くなってくる。「代数学の基本定理」の証明などハッとした。

ウェブ仮想社会「セカンドライフ」

セカンドライフの解説本。可もなく不可もなし、か。

PFF2日目

朝からKAVCでPFFアワード入選作を見る。以下、寸評。 「青春墓場」スプラッタ。話の筋がよじれた感じがするが・・・ 「夢の島」環境テロを扱った刑事もの。私は特に悪いとは思わなかったが、「演技が下手すぎる」と妻は酷評していた。 「かたすみで、…

PFF神戸一日目

最初のイーストウッド作品は会議で見られなかった。 園子温「俺は園子温だ」。鈴木卓爾「にじ」。どう評してよいのか難しいが、どちらも若さが感じられる作品。 そしてPFFスカラシップ作品の「川の底からこんにちは」。「中の下」を連呼する割にはヒロイ…

大学で授業、講座会議の後、神戸アートヴィレッジセンターへ。PFF(ぴあフィルムフェスティバル)を見に行く。

近代日本と小笠原諸島

小笠原諸島の位置づけを問い直す著作。小笠原貞頼が探検した云々というのは、やはり捏造らしい。さまざまな国からの移動民が暮らす島々であった。 私が特に面白かったのは、ジョン万次郎(中浜万次郎)を論じた第五章と、ベンジャミン・ピーズを論じた第六章…

智場 112

特集「コンテンツの未来」だが、残念ながら全体としてツッコミ不足の感がある。

時事通信ニュースより 所得税、バブル後最低に=13兆円程度、「基幹税」軒並み減−09年度 国の2009年度税収で、所得税の税収が想定を大幅に下回り、バブル経済崩壊後の最低水準となる13兆円程度に落ち込む見通しとなった。昨年来の世界同時不況を背…

20世紀メディア年表

一応通読してみた。項目選定の基準がよく分からない。また例えば「蓮實重彦」が「蓮見重彦」になっていたり(これはよくある間違い)、高名な写真評論家の重森弘淹の「淹」が「滝」になっていたりする。「ウジェーヌ・アンジュ」というのは「ウジェーヌ・ア…

耐震偽装

最近では事件自体の記憶も薄れもう風化した感もあるが、耐震偽装問題の当事者の一人であるイー・ホームズ社長の藤田東吾氏による手記。もちろん当事者なりのゆがみもあるのだろうが、藤田氏が使命感に基づいて懸命に、事態の告発を行ったことが読み取れる。…

読売新聞ニュースより 政権奪回へ自民が3理念、党名変更も検討課題 自民党の政権構想会議が年内にまとめる政権奪回に向けた基本理念の原案が25日、明らかになった。 政府の市場への過剰介入を避けることなど、三つの目標を掲げたほか、検討課題として党名…

福田君を殺して何になる

出版差し止め訴訟により、一部の本屋では扱っていない「問題の書」。福田君というのは、光市母子殺人事件の被告で、本書中では実名で挙がっている。著者の増田美智子氏はフリージャーナリストで、被告と面会を重ね、また、父親や弁護団などに、やや異常とも…

道路整備事業の大罪

道路を作っても地方はよくなどならない。むしろ「ストロー効果」で人は出て行くし、交通弱者にとってはむしろ不便、さらに、災害の際にはまっさきに道路がやられることさえある。著者の意見は私の意見と近いが、迫力の点では上に挙げた「道路独裁」に劣る。

道路独裁

今年出た本だが、何と言っても中心は、六年前の道路公団民営化推進委員会の経緯を細かく追跡した第2部にある。政府や官僚の意に沿おうとする今井委員長と、自分の手で政治的な駆け引きを成功させたい猪瀬委員との共犯関係によって、結局は道路族の固い岩盤…

プライバシーの危機

両者とも1970年代の本だが、前者は国民総背番号制導入の立場から中山太郎議員(後に外相なども務める)が書いたもの。後者はそれに反対の立場で「国民総背番号制に反対しプライバシーを守る中央会議」が編集した著作。歴史を振り返る意味で読んだ。どち…

1億総背番号

最後の一冊 TOEFL SAT GRE GMATの英単語

TOEFLなどの英語試験のための難語を集めた英単語集。確かにめったに見ない単語も多いが、ごく普通に使われる単語も混じっており、選択の基準はよく分からない。

沖縄の図書館

このような特殊な研究書が出ていることにちょっと感動した。沖縄の図書館の歴史的な経緯などが、それに携わった人々の回想も含めて、多数の論文によって浮かび上がる。

ケータイで人はどうなる

著者は工学系の研究者だが、本書はごく文科系的にケータイ、ひいてはITに頼る現代人を批判するもので、軽く読める。

時事通信ニュースより 家賃滞納情報の共有構想が波紋=入居差別に懸念も 入居者の家賃滞納状況などの信用情報をデータベース化する構想が波紋を広げている。連帯保証を有料で引き受け、家賃の支払いが遅れると立て替える保証業者が計画しており、悪質な滞納…

横浜国際映像祭に行く。大部屋にモニターが多数並ぶという展示は、もう少し工夫できないものか。

筑波大学で一日中集中講義「映像文化論A」。終了後仲田教授と夕食。さらに東京に戻って、翔心会の2次会に顔を出した。

プリズン・トリック

第55回江戸川乱歩賞を受賞したミステリー。著者は「初めて小説を書いた」そうだが、そうとは思えないほど上手に書けている。ただ、いくつか解決していないと思われる謎が残っているのが心残り。 http://shop.kodansha.jp/bc/books/topics/prisontrick/

扁の仲間

九鬼周造の偶然を論じた文章の中に、偶は遇なりといった表現があった。偶然とは、遇うことだというわけである。この場合には、部首がにんべんの場合としんにょうの場合で、意味が類似している。 しかし、にんべんとしんにょうで意味がほぼ逆になる漢字がある…

新刊のご案内

アレクサンダー・ハラヴェ著『ネット検索革命』青土社、11月20日に発売予定です。 http://www.amazon.co.jp/gp/product/4791765192/akehyondiary-22

人間とは何か

ノルベルト・ボルツらの編著で、メディア史関連の連続講演を本にしたもの。レベルは・・・うーん。まあ読んで損したとまでは思わないが、相当おかしな論文も含まれている。 それより問題にしたいのは翻訳だ。といっても、別段原文と対照したわけではない。文…