2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

選挙

神戸アートヴィレッジセンターで、映画「選挙」を見る。自営業を営む「山さん」こと山内氏が、自民党の公募で川崎市議会議員補欠選挙で奮戦するさまを描いたドキュメンタリー。自民党の変わらない組織体質や本音などが垣間見える。終了後に、監督と山さんの…

要は「責任逃れ」

毎日新聞ニュースより 個人情報:過剰反応、依然改まらず 毎日新聞社調査 個人情報保護法をめぐる過剰反応対策を盛り込んだ内閣府の国民生活審議会・個人情報保護部会の取りまとめを受けた毎日新聞の調査で、保護法に対する過剰反応や役所などの不祥事隠しが…

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この事件、本当に不思議だ。わけがわからない。毎日新聞ニュースより。 朝鮮総連仮装売買:表の緒方、裏の満井 二人三脚で… 28日午前9時過ぎ、東京都目黒区柿の木坂の高級住宅街。紺のスーツ姿で自宅を出た元公安調査庁長官、緒方重威(しげたけ)容疑者…

泊村役場、倶知安町役場、ニセコ町役場、(旧)大滝村ケーブルテレビ、登別市役所で地域情報化政策の取材。泊村役場は大変に立派で、さすが電源交付金の町だ。登別はたまたまPiP(登別市地域情報センター)の改組の時期に当っていた。

朝早い飛行機便で神戸空港から千歳空港へ。まずは大麻駅で降りて、北海道立図書館で地域情報化に関する資料漁り。さらに札幌へ行き、合同庁舎や道庁で資料漁り。手稲駅で海老庵と待ち合わせ、石狩市役所で取材。その後、海老庵の車で泊村へ。盃温泉にある国…

授業後大学に泊まりこみ。

美術のアイデンティティー

東京芸大の美術史家、佐藤道信氏のエッセイ。現代の美術の抱えている問題を、きわめて平易な表現で、歴史や文化の観点から、しかも根本的に問い直している。時々通俗的な解に流れるところもあるけれど、難解な表現に逃げ込まないところは好感が持てる。

クロニクル

松浦寿輝氏のエッセイ集。前半は讀賣新聞に掲載した文芸批評、後半は『UP』に連載した知識人論。2003年から2006年までで、松浦氏が特に高く評価した小説は、桐野夏生『グロテスク』、矢作俊彦『ららら科學の子』、村上龍『半島を出よ』だそうだ。…

写真と日々

清水穣氏の写真論集。抽象的な写真論の「紋切り型」に飽きてこられたのか、具体的な作家論が中心。森山大道、松江泰司、杉本博司、鈴木理策などを論じる。

ヤバい経済学

著者の一人、レヴィットは、ジョン・ベイツ・クラーク・メダルなる「全米で最も優れた経済学者に贈られる賞」を受賞しているシカゴ大学教授だそうだが、とてもそうは思えないほど、この本は型破りだ(著者たちのブログFreakonomicsはアンテナにも入れている…

はしか休校のつけ

土曜日だというのに、朝の6時に起きて、1限の授業に行く。麻疹(はしか)感染防止のために休校になった分の補講である。つらいし、朝御飯をつくってくれる妻にも申し訳ない。

7つの都市の物語

東京外国語大学で行われた連続講演を本にしたもの。東京、ハノイ、プラハ、ローマ、ロンドン、ブエノスアイレス、ニューヨークの7つの都市を論じており、本ブログで4月19日に紹介した『都市を歩く』とやや性質が似ているが、冒頭の松山巌の東京論は、墓…

チェコとドイツ

著者は外交官の妻。チェコとドイツというタイトルだが、基本的にはチェコ側の視点から見た両国の歴史や外交関係、ということになろうか。ドイツの狡猾な外交とお人よしのチェコ人、という構図が浮かび上がってくる。ただ、チャペックの戯曲「R.U.R」を…

人類最後のタブー

ちょっとセンセーショナルなタイトルと表紙がついていて戸惑うが、中身は、世界的に高名な生物学者リー・シルヴァー教授による、きわめて真っ当でマジメな生物学エッセイ。実はシルヴァー教授とは、神戸大学で行われたシンポジウムで同席したこともある。シ…

キサラギ

一年前のB級アイドルの自殺とされた死の真相を、関係者5人が推理してゆくという軽いエンタテインメント推理ものだが、なかなか綿密に伏線が張ってあって楽しめる。舞台はずっと同じ室内で、演劇風。 http://www.kisaragi-movie.com/

社会調査と権力

これも、ちょっとタイトルから期待し過ぎてしまった。反省。10人の研究者が、タイトルに関連する問題について、バラバラに論じている、という印象。それぞれの問題が専門的過ぎて他とつながっていかない。

生物と無生物のあいだ

この本は既にベストセラーに入っているし、各所でも紹介されているので、私が取り立てて紹介する必要もないかもしれない。良書だと思う。生命とは、動的な平衡を保っている「流れ」であることを、やさしく教えてくれるだけではなく、理系の研究者の厳しい競…

視覚論

以前単行本の時に読んだが再読。シンポジウムの採録であり、「視覚にまつわる問題系を過不足なく論じる最良の入門書」というキャッチコピーは明らかに過大評価だが、ハル・フォスター、マーティン・ジェイ、ジョナサン・クレーリー、ロザリンド・クラウスと…

文化としてのテレビ・コマーシャル

タイトルから大きく期待していただけに、やや期待外れ。とはいえ、もちろん有用な情報も含まれている。第4章で扱われている、機能性飲料コマーシャルが消費者の「誤読」を積極に誘う戦略の話や、第6章の、自動車広告の定量分析の話などは面白い。海外の研…

トニー滝谷

DVD

DVDでトニー滝谷を見る。村上春樹の短編が原作。イッセー尾形主演。原作はかなり人工的な色彩の強い小説だが、現代人の孤独はよく描かれていたとは思う。映画の方は、主人公と父親をイッセー尾形が2役、妻と、妻とサイズの同じ女性を宮澤りえが2役で、…

The Philosophy of Artificial Intelligence

院生のころに買って何度か挫折し、長らく積読してあったが、ようやく読了した。マーガレット・ボーデンによる、「人工知能の哲学」アンソロジー。1990年の本なので、もう一昔以上も前のものだが、マカロック&ピッツ、アラン・チューリング、ジョン・サール…

新左翼の遺産

学術書というより歴史的なエッセイといった感じだが、新左翼運動の流れを記述し、海外の左翼運動の流れの中に位置づける。新鮮だったのは、清水幾太郎と谷川雁を詳しく論じた第6章と第7章。

小泉政権

大学時代の同級生の内山君の本。よくまとまっているが、新書にそれ以上を求めるのはムリなのかな。

フジサンケイ帝国の内乱

著者は産経系の日本工業新聞を、組合を作ったという理由で「懲戒解雇処分」となった。明らかな不当労働行為だが、フジテレビも産経新聞も非を認めようとしないばかりか、あの手この手を使って弾圧を続ける。フジサンケイの暗部を暴いた一冊。 しかし、日経も…

官僚とメディア

著者の魚住氏は『渡邉恒雄 メディアと権力』などの力作で知られる。著者は共同通信記者としてジャーナリスト人生をスターとするが、安倍晋三周辺のスキャンダルを、社の方針でお蔵入りさせられたりもしている。三章・四章はいわゆる耐震偽装問題を扱っている…

社会安全システム

社会の安全を確保していくために、ネットや防犯カメラ、ICタグといった技術システムをどのように使いこなしてゆく必要があるのか、ポジティブな形で論じられる。9人の共著のため、やや内容にまとまりを欠いている印象はあるが、有用度は高い。

天下りについて

天下りについて。 天下りを禁止しようとする法案が、今国会に提出される予定だが、私は天下りは禁止すべきではないと思う。高級官僚は、評判は悪いけれど、それなりに能力を持った人が多いのだから、50代(早い人は40代後半)で退職して、あとは年金生活…

地域SNS最前線

地域SNSの解説本。単に現状を記すだけではなく、これから地域SNSを開設しようとしている主体に向けて、有用な情報を伝えている。

ネット時代の社会関係資本形成と市民意識

慶応大学のCOE「多文化世界における市民意識の動態」の一冊。2章、3章は地域情報化に関係する事例で役立つ。5章は、インターネット・コミュニティの代表格とも言うべきIETF(インターネットの技術標準を話し合う組織)の分析に、リチャード・フロリダの『…

テレビはインターネットがなぜ嫌いなのか

テレビ業界本。専門家にはさほど目新しい情報はないが、学生や入門者には分かりやすくできている。