精神科医・斎藤環氏の文学論集。すべての関係は性的関係であることを前提に読解する。各章ごとに「要約」がついている親切なつくりとなっている。取り上げられている作品も、私は未読のものが多いけれど、桐野夏生、金原ひとみ、谷崎潤一郎、中上健次など、魅力的なラインナップとなっている。特に中上健次については(高山文彦による評伝『エレクトラ』に依拠する部分も大きいが)、イメージを覆されるような事実をいろいろと教えられた。
バルカン超特急
先日からヒッチコックの「名作」をDVDでいろいろ見ているけれど、この作品はスパイもので、時代設定にどうにも古臭さが目立ち、「レベッカ」ほどは楽しめなかった。
- 出版社/メーカー: ファーストトレーディング
- 発売日: 2006/12/14
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