いなべ市

いなべ市で地域情報化政策の取材。いなべ市三重県北方にあり、員弁郡4町の合併で成立したが、日経の2つのランキング上昇を目標に情報化に力を入れている。元・藤原町役場勤務だった小寺さんにお世話になる。
いつか乗りたいと思っていた三岐鉄道に乗れたことも満足。北勢線の方は冷房もなく超狭軌で狭苦しい雰囲気だった。いなべ市役所の最寄駅は楚原駅だが、さらに終点の阿下喜駅まで行ってみる。駅前に温泉があるので漬かった。ただその後、三岐線西藤原駅まで歩いたので結局汗だくになった。途中、東海自然歩道の部分もあったのだが、単なる舗装した細い車道なのでがっかりした。三岐線の方は標準軌なのでゆったりしているし、冷房も効いていた。

の文学史

ちょっと意外なことだが、「盗作」問題を資料としてまとめた本は、本書以前にはほとんどなかったらしい。その意味で貴重な仕事と言うことができる。完全な丸写しで新人賞を取った作家までいる。井伏鱒二『黒い雨』なども、多くの部分が重松静馬氏の日記からの引き写しで、心象としては真っ黒だ。大薮春彦の初期作品も、海外作品の「無断翻訳」で問題となっている。
だが、モチーフが似ているだけで「盗作」とされたような、やや可愛そうな事例もある。本書は特に主張があるわけではないが、文学における模倣と創造の問題や、あるいは文学賞という商売についても、考えさせられる。
〈盗作〉の文学史