消えたシモン・ヴェルネール

フランス映画で、フランスの高校生たちが主たる登場人物。タイトル通り、まずシモン少年が失踪し、続いて、何人かの生徒も消えてしまい、クラスメイトたちはその謎について語り合う。「桐島、部活やめるってよ」的な話かと思ったが、そういうわけでもなかった。
 視点となる人物は、ジェレミー、アリス、ラビエ、そしてシモンと変わる。そして、前の場面では謎だったことや伏線が、跡から解かれていくおもしろさはある。ただ、最大の謎である、大本のシモンの失踪の真相がしょぼいというか、とうてい推理できないような事柄だったので、全体としても感慨が薄くなってしまった。