二重生活

主人公は修士論文を執筆中の大学院生である珠(門脇麦)。篠原教授(リリー・フランキー)に論文の相談に行くと、無作為に選んだ人を尾行して、人間の実存を考えたらどうかと提案される。珠は書店で、隣人(長谷川博己)が営業している姿をたまたま見つけ、彼を尾行することにする・・・
原作は小池真理子の小説らしいが、あまり納得の行く物語ではない。篠原教授は自殺してしまうのだが、その理由もよく分からない。珠は子供のころに父親を亡くしているが、母親が大学院までの学費と下宿代をすべて負担しているのだろうか、そこのところもどうも気になる。下宿の管理人のおばさんを演じているのが烏丸せつ子らしいのだが、あまり老けていて気がつかなかった。