写真の読み方

サブタイトルに「初期から現代までの大写真家67人」とある。タルボットに始まり、最後はスターンフェルドまで、見開きを1単位として、各人を2ページから10ページ程度で解説、おおむね、右ページに大判写真を、左ページにより小ぶりな写真を1枚づつ、という構成。
私は写真史にあまり詳しくないので、写真家の選択が適切なのかどうか上から論評することはできないが、なぜダゲールやナダールがないのかなど、論ずべき点はいろいろあるだろう。また、日本人は3人、東松照明中平卓馬森山大道だが、この選択も、偏っている感もある。
解説は肝にして要を得ているけれど、はっきり言って翻訳は悪いと思う。意味の通らない所は多数、誤訳ではないのかと疑われる。もっとふさわしい翻訳家はいなかったのだろうか?
全くの余談だが、わたしはよくルイス・ボルツとノルベルト・ボルツを、ジョエル・メイロヴィッツとジョシュア・メイロヴィッツを混同します(いずれも前者が写真家、後者は学者)。
写真の読み方:初期から現代までの世界の大写真家67人