という幻想

起業には様々な幻想が付きまとっているが、本書は統計データに即して、米国における「起業」の本当の姿を露わにする注目の書。起業というと、ビル・ゲイズやらスティーブ・ジョブズやらが思い浮かぶけれど、彼らは全くの例外に過ぎない。実際の企業家は、むしろあまり考えなしに、これまでしていた仕事だからという理由で起業分野を選び、そしてほとんどが失敗する。また、米国が起業の国ということ事態も幻想で、起業が多いのはむしろ途上国だ。安定した高収入の職が増えると、起業は低調になってゆくらしい。
〈起業〉という幻想 ─ アメリカン・ドリームの現実