日本映画論

京大の映画学者、加藤幹郎氏が、日本映画を代表する作品を論じた作品論集。内田吐夢の「警察官」(1933)に始まり、小林政弘「愛の予感」(2007)まで。ウンベルト・エーコのポルノ論(性行為に現実以上の時間が費やされる=ポルノ映画)があっけなく批判される。
作品選択の基準は良く分からない。例えばなぜ大木裕之なんぞの作品が選ばれているのか?あれは単なる駄作だと思う。井口奈己の「犬猫」も、わざわざ取り上げるようなものだろうか。
日本映画論 1933-2007――テクストとコンテクスト