考える力が身につく社会学入門

浅野智彦、加藤篤志、苫米地伸、岩田考、菊池裕生の各氏がそれぞれ一章づつ、「私」「人間関係」「家族」「会社と仕事」「文化・流行」を社会学的に解説する平易な入門書。全体を貫くキーワードはギデンズの「再帰性」だろう。伝統に支配されるのではなく、あらゆることが「別様でもあり得るのではないか」と問い直される現代社会を指した言葉だ。これが個人に一方で自由をもたらし、他方では不安をもたらすという現状認識は妥当なものだろう。
考える力が身につく社会学入門