日本は破産しない!

日本の純資産は大きく黒字であること、日本国債の人気は高く投売りされる可能性はないこと、日本とギリシアは国民性が全く違うことなどを論拠に、日本が破産することはないと断言する。それなりに説得力はあるのだが、その断言口調がややトンデモ本的なにおいを発する。
著者の主たる主張はデフレへの攻撃。後半ではデフレが諸悪の根源だと繰り返し述べる。確かに景気の点では、デフレは悪影響を及ぼすだろう。だが、われわれが豊かさを享受できるのは、まさに物価が下がっているおかげかもしれない。資産を持っている人や、給与生活者・年金受給者が過度に有利になり、企業家には過酷という面は確かにあるのだが・・・
日本は破産しない!?騙されるな!「国債暴落で国家破産!」はトンデモ話だ!