鼠について

の上部は臼のような形をしていますが、臼を使った字ではなく、これ全体でネズミの象形文字です。鼠を使った字は、あまり使う機会はないですが、モグラネズミ)、(たいりくいたち)(いたち)、(むささび)、(トガリネズミ)、(もぐら)、(アマクチネズミ)など、ネズミに類する小動物の種類を表します。
鼠と紛らわしい字に、タテガミを表すがあります。これは、タテガミのある馬の頭部の象形文字だそうです。今ではさらに、髟を添えて、「」にする方が多いかもしれません。鼠の略字が「」ですが、のツクリはねずみではなく、この巤の方です。他によく使われる字として、人形や燭のロウ(これも略字は)や、(これの略字は「」)がありますね。