明治維新のカギは奄美の砂糖にあり

明治維新を行うだけの財産を薩摩藩が蓄えることができたのは、奄美の砂糖を搾取したからだ、ということが本書の主張。1745年の換糖上納令に始まり、各種の専売制度など、18世紀ー19世紀の薩摩藩は、黒糖を通じて奄美から収益を上げる制度を着々と整えて行く。もっとも本書の記述は、当時の奄美を差配していた「田畑家」(私とは関係ありません)を、奄美の庶民の側に立っていたとして美化し過ぎているようにも思える。基本的には薩摩藩の手先であったのだろうから。
明治維新のカギは奄美の砂糖にあり 薩摩藩 隠された金脈 (アスキー新書)