ラジオの戦争責任

著者の専門は経済思想史のようで、畑違いだがおもしろく出来上がっている。テレビ普及以前には確かに、ラジオはメディアとして大きな力を持っていた。本書は、ラジオ(仏教)演説家の高島米峰および友松円諦、ラジオの販売に尽力した松下幸之助、戦争責任を名指しされている松岡洋右玉音放送を仕掛けたとされる下村宏の5人を各章で取り上げている。
ラジオの戦争責任 (PHP新書)