Thirty-Eight Witnesses

1964年、延べ38人もの人間が自室から眺めていながら、誰も助けに行かないどころか、警察に通報することすらせず、28歳のキティ・ジェノヴェーゼが暴漢に長時間暴行され、刺され、殺されてしまった事件は、当時大きな衝撃を与えた。本書は、ニューヨーク・タイムズの記者であったエイブ・ローゼンタールがこの事件を取材した小著。ローゼンタール自身は最近、2006年に亡くなったが、この本は再刊され続けている。約100ページと薄いが、現場の写真なども収録されており、臨場感ある書物となっている。これ、邦訳して岩波文庫に入れたいな。
Thirty-Eight Witnesses: The Kitty Genovese Case (Melville House Classic Journalism)