地域情報化政策の取材で、和歌山県まで出かけた。この2つの市町の共通点は、総務省の補助事業を使って光ファイバーを整備し、CATV事業を誘致したところ。両者とも、全関西ケーブルTVが事業者となっている。但し、有田川町の場合は、市の全域ではなく旧清水町のみ。有田川町役場(旧・吉備町役場)は藤並駅から遠く、レンタサイクルも出払っており、30分くらいかけて歩いていった。
ところで本筋とは関係ないのだが、写真は紀の川市で撮ったもの。「八朔」と書いているのだろうが、「朔」の略字がちょっと気持ち悪い。
エレファント
ガス・ヴァン・サント監督が、コロンバイン高校で起きた銃乱射事件からインスピレーションを受けて作った作品。俳優もほとんどが実際の高校生(但し、約1400人が応募したオーディションから選ばれた人たちなので、それなりに演劇経験のある人たちばかりだが)。タイトルの「エレファント」とは、アイルランド独立紛争を扱った1989年のイギリスの映像作品から取られている。コロンバイン高校での事件を映画化したいとプロデューサーに話したところ、「エレファント」のような作品なら良いと言われたからだそうだ。この「エレファント」は、一つの立場から描くのではなく、様々な見方から描かれた作品。そして、この映画の「エレファント」も、複数の高校生の視点から描かれ、最終的な結論のようなものは出していない(イジメが銃乱射の引き金になっていることは描かれているが)。アメリカの高校生の日常が、むしろ静かなタッチで描かれ、それが、この後に来ると(観客にだけ)分かっている悲劇への緊張感を高める構成となっている。「群盲象を撫でる」という故事成語もあるけどね。
- 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
- 発売日: 2004/12/03
- メディア: DVD
- 購入: 2人 クリック: 104回
- この商品を含むブログ (405件) を見る