2014-10-01から1ヶ月間の記事一覧

台風と無駄足

関学は祝日であってもお構いなしに授業をするので、1限のために早朝から出かけたが、三宮に着いてから、ホームページで休講を知る。もっと早く知らせてくれたら家を出ないで済んだのに、完全なる無駄足。交通費と損害賠償を請求したいくらい。

明治百話

この本自体がすでに古い本ではあるが(昭和6年発行)、明治がいったいどんな時代であったのか、さまざまな職業人からのインタビューによって、その実相を明らかにする。冒頭は首斬り役人。ひぃー。

人工知能の方法

人工知能本は学生時代に興味があって何冊か読んだのだが、本書を読んで、技術が大きく進歩しているのを知った。パズルでの探索やパーセプトロンだけでなく、ページランクや遺伝子ネットワークも解説されている。

ベスト珍書

社会評論社の編集者で、珍書マニアとしても知られているハマザキカク氏の著書。タイトル通り、珍本の集成。読んだことのある本が一冊もなかったのがくやしい。冒頭から「ゲロ専門写真集」だものな。珍写真集から、珍図鑑、珍デザイン書、そして珍警察本まで…

のめりこませる技術

いかにして読者(利用者)を物語世界の中に没入させるのか、そのさまざまなテクニックを、小説だけでなく、テレビ、映像、ゲーム、ソーシャルメディアなど多数の例を挙げて紹介する。

マインクラフト

マインクラフトという、非常に人気の高いゲームがいかに作り出されたか、作者のマルクスの伝記的な記述で語るものだが、私はこのゲームをしたことがないのでなんとも・・・

ソフトを他人に作らせる日本、自分で作る米国

タイトルだけ見たとき、逆ではないのかと思ったが、著者は日本ではソフトは外注、ベンダー任せという病理がはびこっていることを指摘する。「数値目標が暴走する」という病理は、いまや企業だけではなく、大学をも襲っていて、他人事ではない。

ザ・ロイヤル・テネンバウムズ

起業家、劇作家、テニスプレイヤーという「天才少年」「天才少女」を輩出しながらも、どこかおかしくて悲しいテネンバウム家の子供たちは、成長してどうなったのか。20年後に家に帰ってきた彼らと、両親、周囲の人々がおりなす悲喜劇を描く。

実験ミクロ経済学

ミクロ分野の、実験経済学とその結果を紹介。社会学や「メディア論」で同じような本を作ったら面白いかもしれないな。

美しすぎる数学

単純な二次曲線、放物線などを金属加工して、美しいアート(数楽アート)を作り出す。大田区の大橋製作所が作っているものだが、素晴らしい。目の保養になります。

なぜ「田中さん」は西日本に多いのか

表題にもなっている苗字の地域性の話(鈴木、佐藤は東日本に多く、田中、山本は西日本に多い)を初め、名前や苗字にまつわるエピソードを連ねたものだが、著者自身は専門家ではないためやや隔靴掻痒感がある。

殺人予防

著者は秋葉原事件を起こした加藤智大被告(彼が事件を起こしたことは間違いないので、「容疑者」としない方がよかろう)。死刑囚が本を書くことを「不謹慎」とする人もあるだろうが、私は、死刑囚にも「表現の自由」は広く認められるべきだと思う。彼が「殺…

の構造

科学にもブームがある・・・。本書は静岡県立大学で教授を務めた著者が、『沈黙の春』でも話題となった殺虫剤DDTと、米日における「ナノテクノロジー」を対象として、ブームがどのように始まり、どう推移したのかを振り返る。科学技術というと一般人は「敬し…

ロバート・キャパの謎

キャパの代表作「崩れ落ちる兵士」に関してはさまざまな謎があり、研究者などを魅きつけてきた。近年も沢木耕太郎氏がNHKと組んで、新説を発表している。本書は、沢木説なども踏まえた上で、さらに説得力のある説を提出するのだが、その真相は、きわめて…