ザ・シャウト

これは「怪作」というべきだろうか。
精神病院に収容された男は、自分の経験を、第三者である音楽家の視点で語りだす。
楽家夫妻の家に、謎の男(語り手)がやってくる。男は図々しく夫妻の家に居候し、妻を寝取る。夫には、自分は呪いの叫び(シャウト)によって人を殺す能力があり、それでニュージーランドでは自分の子供たちを殺してきた(後に係累を残さないため)という。何とも変な話だが、聞き手は引き込まれていく。