共喰い

田中慎哉の芥川受賞作の映画化。原作を概略しか覚えていなかったが、楽しんでみることができた。話そのものは陰惨なもので、やや中上健次を思わせる。女を殴りながら性交する父親の「血」を恐れる高校生が主人公。主人公を演じる菅田君や、母親役の田中裕子がいい。ただ父親役を演じる光石研はやや「悪さ」が足りないかな。