「中国模式」の衝撃

著者は講談社の北京支局に勤務しているが、この本の版元は平凡社。中国での生活、政治、経済について体験的に語る。私も中国とは浅からぬ因縁があるが、中国でビジネスをするのは大変なことなのだなとしみじみ思う。中国人たちは、とにかく、「会社より自分」。油断をするとすぐに手を抜いたり、会社を変わったりする。姉歯さん、中国では十分に仕事ができるそうですよ(笑)。著者が言うように、まだまだサービス業では、日本の方がはるかに先を言っている。だから日本は快適な訳だが、もしこの分野でも中国に抜かれたら、もはや日本に将来はないだろうな。政治の仕組みについても、詳しく書かれていて勉強になる。とにかく、共産党の序列9位以内に入るのが大事で、そのために権謀術数が繰り返される。
「中国模式」の衝撃―チャイニーズ・スタンダードを読み解く (平凡社新書)