戦略とゲームの理論

松原望氏と小島寛之氏の共著。ゲーム理論の入門から応用まで扱うが、ちょっと説明不足なところもあり、初学者にはとっつきにくいかもしれない。私が興味深く読んだのは第6章で、ゲーム理論統計学および確率論に与えた影響について小島氏が書いた部分。統計学が「人間と自然のゲーム」と解し得ること、そして、測度論を使わない新たな確率論がゲーム理論から生まれつつあること(シェイファーとウォフクによるゲーム論的確率論)が説明してある。
戦略とゲームの理論