私立大学職員を務めた後、現在は「早稲田塾」に勤める著者が、大学の現状について語る。概ね妥当な記述だと思うけれど、やや誇張気味のところ、著者の立場を反映している(つまり、早稲田塾のPRを兼ねている)ところもある。例えば、授業のスタイルはそれほど変化してはいないし、また、AO入試についても賛美し過ぎではないだろうか。受験生と大学のマッチングが大切というのはその通りだが、受験生の側で、はっきりした志望を持っていないことも多いし、それは必ずしも悪いことではない。4年間かけて自分の人生を考えてもよいのだから。