環境経済・政策学の基礎知識

タイトル通り環境問題の基礎知識の本ではあるのだけど、中身は広範囲に渡っており、ページ数も400ページを越えている。私も知らない分野があり勉強になった。執筆者も、よく言えば多彩、悪く言えば一貫性を欠いている。例えば1−6で槌田敦氏が「二酸化炭素が温暖化の原因ではない」という持論を展開している。私は槌田氏の説はかなり説得力があると思っているが、IPCCなどの通説や、本書の中の他の記述(例えば冒頭1−1「地球温暖化問題」)とは矛盾する。
環境経済・政策学の基礎知識 (有斐閣ブックス)