ネットの炎上力

著者は元朝日新聞記者、AERA編集長で、退職後にJ-CASTニュースを立ち上げた蜷川真夫氏。J-CASTニュース運営での経験談が中心だが、ネットが新聞を苦境に追い込む点を早くから予見していたという点で、先見の明があったと言えるだろう。但し、「毎日新聞変態記事事件」(毎日新聞の英語版ネットニュースで、日本を貶めるような記事が書かれていたことが問題になった事件)については、毎日新聞がちょっとかわいそうな気がしている。もしもこれ以上読者が減り、毎日新聞がつぶれてしまったら、今の日本の言論環境は大きく変わってしまうのではないだろうか。
ネットの炎上力 (文春新書)