シュリンキング・ニッポン

人口減少社会を迎え、都市をどのように作ってゆくのかという問題に対して、建築家の大野秀敏氏が「ファイバー・シティ」を提唱する著作。といっても単著ではなく、途中には建築家を中心としてさまざまな人々による「運動」などの事例がはさみこまれている。「東京ピクニッククラブ」って、いいなあ。
「ファイバー・シティ」というのは、別段光ファイバーを張り巡らせた情報都市の意味ではなく、ここでの「ファイバー」は繊維のこと。もちろんメタファーなのだが、簡単に言えば、公共交通機関を中心として、徒歩圏で町を構築し、それ以外の所は緑に戻そうという考えで、大いに共感できる。
シュリンキング・ニッポン―縮小する都市の未来戦略