人を殺すとはどういうことか

著者は、在日一世の裕福な父の子として生まれ、学業も優秀であったが、人を平気で殴る父親の影響もあって喧嘩早く、自らの道徳律にしたがって許せない人間を2人殺害、無期懲役の判決を受けた人物。著者の起こした事件については、あまり詳しく書かれていないが、ショッキングなのは著者が刑務所内で触れ合った他の受刑者たち。学習と懺悔の日々を送る著者から見て、あまりに反省していない人間が多い。今の刑務所が、犯罪者にとってある種の楽園となってしまっている事実が知られる。
人を殺すとはどういうことか―長期LB級刑務所・殺人犯の告白