貨幣の思想史

前半はまあ経済思想史か。ペティ、ケネー、ロック、スミス、リカードマルサスとビッグネームが並ぶ。だが七章ではモーゼス・ヘスの「貨幣廃絶論」が取り上げられ、人間の尊厳を打ち崩すものとしての貨幣に焦点が当てられる。その後はヴァイトリング、シュティルナーマルクスケインズという展開。
貨幣の思想史―お金について考えた人びと (新潮選書)