ウィキペディア革命

タイトルからするとウィキペディア礼賛本のようだがそうではなく、むしろその問題点に焦点をあてた書。原著はフランスで出されたもので、本文は百ページほどしかなく、巻末には木村忠正氏の長い解説が付されている。間違いや荒らしなどの問題はもうよく知られているだろうが、それだけではなく、内容が現代に偏していることや、中身よりむしろ「メタページ」の割合が増えつつあること(内容や管理について議論するページ)も、問題とされる。
日本でも百科事典は売れなくなっているが、フランスでもラルースやクィッドの新版が出なくなっているという事実は、涙を誘う。
ウィキペディア革命―そこで何が起きているのか?