安部公房が原作の小説の映画化で、脚本も安部自身が行い、監督は勅使河原弘。探偵として失踪者を探すうちに、自分を見失う主人公を勝新太郎が演じるのだが、ちょっと小説のイメージと違うかな。原作は昔読んだのだが、河原での乱闘場面などすっかり忘れてしまっていた。失踪者の妻を市原悦子が、失踪者の同僚で虚言癖のある男を渥美清が演じている。映像そのものは鏡面を多用するなど凝っているが、イマイチ感が漂う。約50年前の東京の雰囲気を知るのにいいかもしれない。
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