「奄美大学」を考える

早朝にホテルを出て、サンクスでサンドイッチなどを食べ、7時50分発の便で伊丹に戻る。蛍池まで歩こうかと思ったが、雨で断念。そのまま大学に行き、たまった仕事をこなす。

奄美にも大学を作ったらどうかなと、飛行機の中で考えた。沖縄には国立流球大学を始め、沖縄大学、県立芸術大学、県立看護大学、沖縄国際大学キリスト教学院大学、名桜大学など、いくつも大学があって、若者をひきつけている。人口比から言って、奄美に大学が一つくらいあってもおかしくない。もちろん、これまでも何度も大学構想はあったらしいが、大学も「金食い虫」だから、実際に作るのは難しい。毎年夏に行われる「奄美自由大学」のような、自由な連続講演の方が現実的かも知れない。萩国際大学のような失敗例もある。まあ萩国際大学の場合は、「ゴルフ」と「陶芸」という、大学らしからぬ「個性」を表に出したことが一番の失敗の原因ではないか。

以下、私の考えた「奄美大学」の構想。
学部:地域社会学
学科:地域文化学科(人文系) 定員40名
   社会科学科(社会系)  定員60名
   地域環境学科(自然系) 定員40名
授業科目
   語学:英文解釈、時事英語、英作文、フランス語基礎、ドイツ語基礎、中国語基礎、韓国語基礎
   人文:哲学、倫理学、論理学、美学芸術学、美術史、日本史、東洋史西洋史琉球史、奄美史、
      民俗学、人文地理学、国文学、漢文、奄美の音楽、奄美の舞踊、教育学、心理学。
   社会:憲法民法、刑法、商法、労働法、知的財産法、政治学、政治思想史、行政学地方自治論、
      財政学、経済学、経済政策、国際経済学、地域経済論、経営学、簿記、財務諸表論、原価計算
      社会学、社会政策、観光学、統計学
   自然:微分積分線形代数解析学情報科学、力学、電磁気学、化学理論、無機化学
      有機化学、植物学、動物学、生態学、気象学、地質学、天文学、農学、水産学、畜産学、
      食物論、人類学、林学、海洋学、環境問題、地域医療論、地域環境演習。

これで、専任教員は何人くらい必要になるかな。

地中海1

言わずと知れたブローデルの名著。16世紀後半の地中海に焦点を当てた歴史書。院生の頃にでも読んでおけばよかった。この第1巻は、地中海の環境が主題。もちろん歴史的な事実の記述もあるけれど、どちらかと言えば地理書。土地勘の点で、非西欧人には読むのに不利か。
環境の役割 (地中海)