「見た目」依存の時代

ここ数年、毎年「今年こそは」と思いつつ、データ収集が面倒なため進んでいないのが「テレビの顔」研究。まあ、今年こそは学生さんを動員してやりますよ。いいHDレコーダも出ているし、あとは、自動的にテレビ画像の顔を抽出して、分析してくれるソフトさえあれば(研究者いらず)。
それはともかく、顔関係の本は、けっこう集めて読んでいる。この本もその一冊。顔面にアザのあるジャーナリスト石井氏と、化粧研究者の石田氏の、対論本。人間の外見が商品化され、価値の高低がつく社会の問題性を、丹念に批判してゆく。


「見た目」依存の時代―「美」という抑圧が階層化社会に拍車を掛ける

ところで、昨日の続きで言うと、逮捕された堀江氏に対して「イノシシ」だのといった罵倒をする言説が多いが、それはどうなのかな。まさに外見差別ではないのか。親しみを込めていると取れなくもないが。彼がもし美男子だったら、叩かれなかったのか、より叩かれていたのか、あるいは、叩かれ方が違っていたのか、どうだろう。