昨日はたまたま大阪に会合で出ていたら、帰りに「堀江社長逮捕」の号外が配られていた。容疑事実を明らかにする必要がまずあるが、やはりショックだ。裏切られた気持ちだ。
とはいえ、ホリエモンを水に落ちた犬のごとく、叩く気持ちにはなれない。よく「勝ち組」の象徴と言われたけれど、彼自身の生まれは中流家庭で、才能によって這い上がってきたのだから、「格差社会」の申し子というのは当たらない。本当の「格差社会」というのは、二世の政治家や財界人が幅を利かす、生まれによって一生が決まってしまうような社会ではないか。だから、格差社会の象徴というなら、一番は天皇(家)であり、また二世議員などだろう(話は逸れるが、もう天皇制は廃止したらどうか。自由のない方々がかわいそうだ)。笹川尭のような代議士が(この人は国会でマンガを読んでいて問題になった人である)、親から受け継いだ資産で殿様商売をして「仕事をしてきたのだからそれなりの財産はある」などとうそぶくのを、私は許せない。


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教育不信と教育依存の時代

多くの人が教育について批判的に語る。しかし、現在の教育はさほど悪くはないし、無理して変えてもかえって副作用が出るのかもしれない。教育への不信は、教育への依存の裏返しではないか。とする著者の意見は真っ当である。特に共感したのは「一生使いまわしができる『教育を受けたことのメリット』は、態度や意欲ではなく、読み書き敬さんとか、科学や歴史などの基礎知識自体だと思います。基礎学力は、何かをあらためて学ぼうと思った時の再訓練コストを小さくする。それは、絶えざる技術革新の時代の人びとにとって、学校が保障できる最も重要なものです」(p.186)という個所。学校で実務訓練を、という意見に私は与しない。
教育不信と教育依存の時代


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なぜか分からないが、本丸のホームページへのアクセスが、笑いのページの「百人の殺し屋」(http://www2.kobe-u.ac.jp/~akehyon/korosiya.html)を中心に、22日に急増していたことが分かった。どこかで紹介されたのかな。