「観ずに死ねるか！」の一冊で、作家や俳優、芸人などがお気に入り（？）の絶望シネマを紹介している。成海璃子嬢が、ハネケ『ファニーゲーム』の犯人の少年に感情移入しているのはちょっと驚いた。ファスビンダー監督（本書で紹介されているのは「ヴェロニ…

日経の記者たちが分担執筆し、各分野における日本の現状や将来予測などを語ったもの。苦手分野について手軽に知るには重宝する。

旧ソ連生まれで、数学で天才的な能力を持っていたにもかかわらず、父親がユダヤ人であるためにモスクワ大学から入学を拒否されるという人種差別を受けた著者が、その後いくつかの出会いと幸運にも恵まれ、米国で大学教授になるにいたった人生の話が中心。数…

市川崑というと、巨匠ながら仕事を選ばない人という印象で軽く見られがちなところもあるが、そのこだわりがどの辺にあるのかを解き明かしている。和田夏十はこれ以上ない良妻だったが、その死後、吉永小百合という悪女に人生を狂わされてしまった（笑）。巻…

元素図鑑は何種類か出ているが、分子図鑑はこれ一種ではなかろうか。鉱物や繊維、洗剤や甘味料、そして生物にいたるまで、どのように原子が組み合わさってできているのか、美しい写真と図解で示す良書。