2015-08-01から1ヶ月間の記事一覧
作家・柳美里氏が、自らの貧困経験を書いたエッセイ集。私の感覚からすると、随分と金遣いが荒いんだなと思うところもあるけれど、まあ金銭感覚は人それぞれだから、批判するつもりはありません。それに、ずっと原稿料を払わないできた雑誌『創』が悪いのは…
キャス・サンスティーンの著作。「熟議」は万能ではなく、時に集団極化(集団で極端な意見へと突き進む)ことを見出したのは、サンスティーンの大きな業績だろう。本書第一章「熟議のトラブル?」で、この問題を深く論じていて有益。他の章はあまり・・・
主人公は手紙の代筆を主として行うライターだが、妻と別居中で離婚話が進んでおり、一人暮らしをしている。そんな時であったのが、人工知能OSの「サマンサ」。サマンサは、その驚異的な学習能力で感情を身につけ、主人公はサマンサと恋仲になるのだが、さ…
平成の大合併は、どのような論理に基づいていたのか、厳しく検証する。著者が松山大学教授なだけに、挙げられている事例は四国のものが中心。
床が抜けるかもしれないというのは、私も含め蔵書家に共通する不安だと思うが、著者は様々な蔵書家を訪ね歩き、この問題を追究する。安易な解決策などない(悲)。最後に意外な結末が待っている。
チャップリンの「独裁者」は名作として今まで何度も見たが、チャップリンとヒトラーとが、同年生まれでわずか4日しか誕生日が違わないとは気づかなかった。二人の人生は様々なところで交錯している。「独裁者」がどのような時代の雰囲気の中で創られ、どん…
エイゼンシテインといえば、戦艦ポチョムキンの監督として今でも著名だが、それだけではなく、幅広い分野に関心を拡げ、膨大な著作を残している。その著述を読み解く本書自体も相当に厚い。
人口が減少する中で、どのような国土を築いていくのか、「地域ブロック」と「生活圏域」という二層で考える。10年前の本。政策研究大学院大学教授(当時)の森地氏が中心。