東大で学位取消し事例

毎日新聞ニュースより

東大助教:論文盗用が発覚 学位取り消し
 東京大は9日、同大社会科学研究所の安藤理助教(33)が09年に提出した博士(教育学)の学位請求論文や今年発表した論文など計4編で、他人の論文から盗用する不正行為をしていたと発表した。東大は今月5日付で学位の取り消しを決め、今後の処分を検討している。

 東大によると、安藤助教は教育学研究科に所属していた09年の学位請求論文と著書で、他人の文献から13カ所を盗用。教員になった後の今年3月に発表した論文2編でも他人の論文5編から盗用し、いずれも全体の半数程度を盗用したという。

 今年5月、外部からの連絡で発覚。安藤助教は事実関係を認め、「自分の未熟さで多くの人に迷惑をかけた」と話しているという。【和田浩幸】

毎日新聞 2011年12月9日 13時22分

学位取消しというのは、最近になって事例が増えてきたように思う。学術情報へのアクセス改善がその一因だろう。こうした「取消し」のきっかけで一番多いのが、「盗用」や「無断引用」をされた学者(もしくはその弟子や関係者)からの告発だからだ。悪いものを悪いとするのも進歩なのだから、インターネットという技術はやはり素晴らしいと言うべきなのだろう。
ただし、それが(例えば)学閥同士の争いが絡んでいたりすると、話は複雑になるが・・・