毎日新聞ニュースより

常用漢字内閣法制局が6字の追加要請…賄賂の「賂」など
2009年9月8日 18時6分

 漢字使用の目安となる常用漢字表の見直しを進めている文化審議会に対し、内閣法制局が先月、賄賂(わいろ)の「賂」など6字の追加を要請したことが分かった。「法律中に使用される頻度が高いため」としており、8日開かれた同審議会の国語分科会漢字小委員会は採否の検討を続けることにした。

 6字は他に、禁錮(きんこ)の「錮」▽勾留(こうりゅう)の「勾」▽毀損(きそん)の「毀」▽瑕疵(かし)の「瑕」と「疵」。法令の表記も常用漢字表が目安だが、同局は「言い換えが難しい」などの理由で、こうした表外漢字をふりがなを付けて用いてきた。

 小委員会の委員からは「裁判員制度も始まり、一般の人が分かりやすい言葉に言い換えた方がいいのでは」などの意見が出た。

 同審議会は3月、現在の1945字から5字を外し、191字を加えて2131字とする案を公表。一般からの公募意見なども踏まえた修正案をまとめ、来年2月に答申する予定。【加藤隆寛】

なるほど。「勾留」は「拘留」と別概念だから、両方必要なのかもしれない。。「毀損」と「瑕疵」は常用漢字に入ってもいいと私は思います。だが、禁錮は禁固で言い換えたらよいのではないか。「錮」という字は法律用語以外の使用例がほとんどないし・・・使うとしたら「党錮の禁」くらいか。

そういえば、法律用語には「意思の欠缺」というのがあるから、「欠」に元の読み方であるケンの音も、常用漢字の音訓表に加えたほうがよいかもしれない。