お金の使い方が間違っている

「日刊スポーツ」より

33歳派遣社員容疑者、タクシー通勤月12万

 東京都江東区潮見のマンションで会社員東城瑠理香さん(23)が行方不明になった事件で、住居侵入容疑で逮捕された派遣社員星島貴徳容疑者(33)が、タクシーで通勤し、毎回チップを払う「チップの人」として乗務員の間で有名だったことが26日、分かった。東城さんの殺害と遺体切断を供述していた同容疑者は、新たに細かく切った遺体をトイレに流したとも供述。捜査本部は汚水槽、配水管などを詳しく調べている。捜査本部は同日、星島容疑者を送検した。

 星島容疑者は現場近くのタクシー乗務員の間では、有名な男だった。乗せたことがある男性乗務員は「育ちも良さそうなおだやかな感じで、言葉遣いも敬語。あんな人が容疑者では人間を信用できない」と困惑ぎみに話した。

 複数の乗務員によると、星島容疑者は平日の午前9時半ごろ、JR潮見駅に白いシャツにダークスーツ姿で現れ「テレコムセンタービルまでお願いします」と行き先を告げる。距離で約7キロ、約2500〜2700円の運賃だが、1000円札を3枚出し「あとは取っておいてください。いいんです」と言い、おつりの300〜500円をチップとして渡し、領収書も受け取らなかったという。

 星島容疑者は岡山県玉野市の県立高校の情報処理科を卒業。4人きょうだいの長男で、同級生によると「おとなしく、目立つタイプではなかった」という。都内の情報関連会社で派遣社員として勤務。帰りもタクシーを使っていたといい、1カ月20日勤務なら12万円のタクシー代がかかっていたことになる。現場マンションは今年1月完成し、2月に入居が始まった新築の賃貸で、星島容疑者の部屋は最上階南側の角部屋の1Kで家賃は9万2000円。乗務員たちの間では「景気のいいIT企業勤務か、実家が資産家か」とうわさになっていたという。

 「いい人」とみられていた星島容疑者だが、供述とのギャップは大きい。捜査本部の調べに対し「東城さんを殺害し、遺体を細かく切断し、自宅トイレなどに流した」と供述しているという。同容疑者は事件当日、東城さんが帰宅した午後7時半の約1時間前の午後6時〜6時半ごろ帰宅。待ち伏せて東城さんがドアの鍵を開閉する音を確認して東城さんが自室に入るところを襲い、押し入ったという。「抵抗する女性を包丁で脅し、自室に連れ込んだ」と供述していることから、自室で殺害したとみられる。

 当時、9階のフロアには星島容疑者と東城さんしかおらず、住民は争うような女性の声を聞いていた。捜査本部では、マンションの汚水槽やトイレの配水管などの調べを進めている。同容疑者の部屋からは、複数の刃物が押収されているという。

 [2008年5月27日7時48分 紙面から]

この派遣社員の給料がいくらか知らないが、そう多額ではないはずだ。そのうちからなぜ12万円もの巨費をタクシーに投じることができるのか。7キロくらい、私なら走るか、自転車で通勤する。その12万円があれば、女性とデートをすることも、花束を贈ることも、フレンチのフルコースをご馳走することもできるだろう。変なお金の使い方をしておいて、女性を強姦しようとする、どれだけ性格が歪んでいるのか。しかも、通報されてバレそうになったら殺してしまう。婦女暴行だけなら死刑になることはないが、今の厳罰化の趨勢を見れば、殺した人数が一人でも死刑になる確率は高いのに、死体をばらして捨てれば犯行が発覚しないと思ったのだろうか。信じられない。
遺された被害者のお姉さんも可哀想だ。妹ではなく、自分が身代わりになればよかったと自分を責めているかもしれない。やりきれないことです。