メディアとしての紙の文化史

第一部「ヨーロッパにおける紙の普及」、第二部「版面の裏で」、第三部「大規模な拡大」の三部構成。基本的には欧米の話なのだけれど、例えば15世紀のトランプ遊びブームが紙の利用を促進したなど、意外なエピソードも多く読んでいて面白い。早稲田大学教授の原克氏が解説を書いている。

百駅停車

全国各地のユニークな駅の紹介。表紙になっているのは「股裂き駅」(ホームが扇状で線路が股が裂けるように広がっていく)の代表である近鉄日永駅。私のよく使う阪急電車にも「股裂き駅」は多く、本書でも十三、塚口、石橋が紹介されている。ほか、ホーム以外に駅機能がはみ出さない「ホーム上完結駅」(JRであれば「弁天島」)というネーミングなどもユニークだ。既に亡くなってしまった廃駅も、いくつか含まれている。