数学セミナー 2012年7月号

特集の「チューリング生誕100年」が目当て。特に三村昌康「チューリングと自己組織化」、西森拓「アリとチューリング」といった、物理現象や生命現象と絡めた論文が興味深い。

数学セミナー 2012年 07月号 [雑誌]

数学セミナー 2012年 07月号 [雑誌]

円錐曲線 歴史とその数理

むかしまだ私が高校性だったころ、「円錐曲線」はきちんとカリキュラムに入っていなかった(次の学年から入った)ため、やや苦手意識がある。本書は、「歴史とその数理」と副題にある通り、古代ギリシア、中世、デカルトパスカルなどの業績も紹介されている。
円錐曲線 -歴史とその数理- (数学のかんどころ 7)

子供の名前が危ない

いわゆる「ドキュンネーム」の批判が主眼。いろいろと眉唾な個所もあるが、第3章の「名前でわかる日本の世相」はなかなか面白い。勝てない戦争をしていた時に「勝」などの名前が増え、食料不足に時代に「実」「茂」などが増え、昭和の終わり、バブルの頃には「愛」のつく名前が増えたそうな。現在人気の「大」や「優」は、スケールの大きさや優しさに、人々が飢えていることを表すと言う。足りないものを、親は子に名づけがち、ということらしい。
子供の名前が危ない (ベスト新書)