妻に誘われ、神戸アートビレッジセンター(KAVC)の「ひとつぼワークショップ」に参加する。今回は、湊川のつけかえ(もともとは新開地の通りを天井川として流れていたのだが、氾濫もあり、隧道(トンネル)を掘って兵庫側へと流した)がテーマで、新開地や湊川の商店街、そして、湊川隋道を歩いた。隧道の中では、たまたまフルートを中心としたコンサートを行っており、音楽で隧道の中があふれた。途中までしか行けないのが残念。昨夜の雨で増水しておりに、湊川べりに下りることも禁止だった。

非協力ゲーム理論

割と新しく出たゲーム理論の教科書。豊富な練習問題がついていて使いやすい(ただし解答があるのは奇数番号のみで、偶数番号についてはなんとしても自分で解かなくてはならない)。
5.9で紹介されている、「重複世代による繰り返しゲーム」が興味深い。もとは、Lones Smithの論文「Folk Theorems in overlapping Generation」(Games and Economic Behavior 4(3),pp426-449,1992)だが、若い世代と年寄り世代が、囚人のジレンマゲームを行うもので、人は2期生き、一期目は若い世代、二期目は年寄り世代となる。すると当然、年寄り世代は「裏切り」を選択する方が、利得が高いのだ。まさに今の「年寄り勝ち逃げ」のモデルとなっている。「協力均衡」は、強力なモニタリングがないと維持できないのだ。やれやれである。
非協力ゲーム理論 (数理経済学叢書)