朝日新聞ニュースより

住基ネット切断は違法、国立市長に経費返還命令2011年2月4日17時8分

 東京都国立市住民基本台帳ネットワーク(住基ネット)から離脱しているため、「不必要な経費が支出されている」として、住民5人が関口博・国立市長に支出の差し止めなどを求めた住民訴訟の判決が4日、東京地裁であった。杉原則彦裁判長は「住基ネットへの切断は違法」と認め、市長に対し、切断で生じている経費の一部の支出差し止めと、違法な支出約40万円を市に返還することを命じた。

 これに対し、関口市長は「自治体として市民の財産と生命を守る必要がある」と主張。判決を不服として控訴し、住基ネットからの離脱も継続する方針だ。

あるいはNHKニュースはこちら
http://www.nhk.or.jp/news/html/20110204/t10013863751000.html
この原告代表の鈴木雄一という先生は、防衛大学校で情報法などを教えている人らしい。何らかの信念に基づいているのだろうか。あるいは「反市長」なのか。私は、住基ネットはもっと幅広く使われた方がよいとは思うけれど、今の住基ネットへの未接続によるデメリットがそうあるわけではないだろう。「違法な支出」とされる40万円も、市の予算全体からしたらわずかなものだし・・・

就活エリートの迷走

就活において成功する「就活エリート」が、なぜ会社に入ってから挫折するのか。著者はその理由を、現在の就職活動のあり方、特に面接中心の選考方法にあるとみなす。そこで勝利するのは、自己分析の中で「やりたいこと」を中心にアイデンティティをくみ上げ、面接という「キツネとタヌキの化かし合い」に勝利できるような「コミュ力」のある学生だからだ。彼らは、「やりたいこと」がその会社にないとなると、すぐに会社を辞めたり、やる気を失ったりする。会社にいわば「恋」をさせるシステムは、多大な副作用を抱えている。
この現状認識は、私も共有しており、正しいのではないかと思う。
だが、ではどうすればよいのかという対策の部分では、著者と私の意見は分かれる。著者は、面接という「非日常×主観」という方式に加え、「縁故」という「主観×日常」や、大学での成績などの「客観×日常」、そして筆記試験などの「非日常×客観」という4つを、バランスよくデザインすることを提唱する。私は、企業の選考がいわゆる「日常」に入ってくることがよいとは思わない。「非日常×客観」の選考試験一発で決めるのが、最も望ましいと考えている(既に書いた)。
就活エリートの迷走 (ちくま新書)