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G渡辺会長「谷から挨拶ない」と激怒!亮子出馬に不快感
5月12日16時57分配信 夕刊フジ

民主党から妻、亮子氏が出馬。事前に渡辺会長に伝えていなかった夫の立場は…(写真:夕刊フジ
 女子柔道の五輪金メダリスト、谷亮子氏(34)の参院選出馬に“教育的指導”。巨人の渡辺恒雄球団会長(83)は夕刊フジの直撃に対し、亮子氏の夫で巨人・谷佳知外野手(37)が事前に「何の挨拶もなし」と不快感を示し、「責任持てないよ」と突き放した。一方、元巨人の中畑清氏(56)は「たちあがれ日本」から出馬を表明。参院選が球界を巻き込んで波紋を呼んでいる。

(以下省略)

 私も谷亮子氏の参議院出馬には不快感がある。引退後なら構わないが、アスリートをしながらの片手間というのは、政治という仕事をバカにしている。仕事の少ない村議会議員なら、他に仕事を持っていてもいいと思うが(報酬はアルバイト程度でもいい)、国会議員は24時間を国にささげるべき仕事ではないだろうか。また、金メダリストや有名人を担ぎ出せばよいだろうという小沢氏の手法も不快だ。野村沙知代のようなとんでもないタマを担ぎ出して恥をかいたのを忘れたのか。
 それはさておいて、このナベツネの言い分はもっと不愉快だ。亭主が巨人軍の選手だから、何だというのだ?自分が大物だから、挨拶しろというのか?マフィアの親玉のつもりか。何を考えているのか知らないが、一刻も早く完全引退しろと言いたい。

文字の骨組み

著者は出版デザイナーでいわゆる「漢字学者」ではないのだが、字体についての謎を執拗に問い詰め、成果を挙げている。江戸・明治期の日本はもちろん、秦の始皇帝の時代から人々は「正字」と「通用体」を書き分けていたことを明らかにし、「活字体」と「書き文字」とが多少違っていて当然で、学校の漢字の書き取りなどで細かく「はねる・はねない」「出る・出ない」を問題にすることがおよそナンセンスであることを示している(これには私も大賛成だ。しかし実際には、学校では「入試で×にされるのではないか」と恐れて、より厳しい基準で子どもの書く漢字を裁断してしまう。やれやれ)。
JISの字体差や、「変体仮名」についても詳しい。白川静などが批判していた、当用漢字表の字体についても、略字の多くが通用体を基にしており、それなりに合理性があると擁護している、ほかにも、なぜ将棋の「歩」のウラがなぜ「と」なのかについての考察もおもしろい。「今」の崩し字だというのである。
文字の骨組み―字体/甲骨文から常用漢字まで

Jブンガク

最近はテレビで見かけることも多いロバート・キャンベル東大教授の編著。この本も、NHK教育テレビの「Jブンガク」が基になっている。同番組では最近、夢野久作の「少女地獄:何んでもない」を取り上げたそうだが、残念ながら見逃してしまった。
本書で取り上げられているのは50作品で、竹取物語から「太陽の季節」「蛇を踏む」まで幅広い時代・ジャンルに及んでいる。一つ一つの分量が少ないのは物足りないが、それでも表現の妙を味わうことができる。英訳は、既存の訳を使っているものもあるが、表示がないのはキャンベル氏の訳し下ろしだろう。古典などは、はっきり言って英訳の方がすっきりと分かりやすいものも多い。
Jブンガク―英語で出会い、日本語を味わう名作50