NHKのクローズアップ現代が、日本漢字検定協会の不正に関するものだった。利益を大久保親子の名目上の会社につけかえる手法で何億円も騙し取っている。番組中、息子の大久保浩容疑者へのインタビューがあったが、さほど罪の意識もないようだった。漢字を愛していない人たちが、商売のために漢字を使っていたのは悲しい。
文部省の認可を受けたことが、漢検を太らせた。普通に考えて、文部省側にも、賄賂や利益供与、あるいは接待を受けていた人物がいて、便宜を図っていたのではないか。非常に怪しい。
写研の「漢字読み書き大会」は、漢検に押し出される形でなくなってしまったが、問題の質はどう考えても漢検より上だった。漢検の出題は、要するに読み書きと四字熟語の暗記なのだ。「漢字読み書き大会」の再開を期待したい。